N-01A

docomo PRIME series N-01A：革新的なデザインと機能を両立したFOMA端末

NECが開発し、NTTドコモから2008年冬モデルとして発売されたFOMA端末「docomo PRIME series N-01A」は、同社のPRIMEシリーズにおけるフルスペックモデルとして、高い人気を博しました。N906iの後継機にあたる本機種は、従来モデルからのデザインを一新し、「3Wayスタイル」と呼ばれる独自の機構を採用した点が大きな特徴です。

3Wayスタイルによる柔軟な操作性

N-01Aの最大の特徴である「3Wayスタイル」は、ディスプレイの回転とサイクロイド機構を組み合わせることで、液晶画面を2段階に回転させることを可能にしました。これにより、「タッチスタイル」「シェアスタイル」「コミュニケーションスタイル」の3つの異なるスタイルを選択できます。

タッチスタイル: フル画面スライド型のように、閉じた状態でタッチパネルによる操作が可能です。文字入力以外のほぼすべての操作をタッチ操作で行えるため、直感的な操作を実現しています。
シェアスタイル: 液晶画面を横向きにすることで、複数の人と画面を共有して閲覧するのに適しています。
* コミュニケーションスタイル: 通話時やメール作成時に最適な縦向きのスタイルです。

高精細ディスプレイと充実の機能

3.2インチのフルワイドVGA液晶は、N906iと比べて画面サイズが拡大され、視認性も向上しています。NEC端末として初めてタッチパネルを搭載し、スムーズな操作性を実現しました。さらに、ニューロポインターも搭載されており、ほぼ同機能のN-02Aと比較しても、操作性の優位性を誇ります。

そのほか、ワンセグ放送（30fps表示対応）、Bluetooth、下り最大7.2MbpsのFOMAハイスピード、高音質化技術「SRS TruMedia」など、当時の最新機能を多数搭載しています。また、最大8GBのmicroSDHCカードにも対応し、大容量のデータ保存も可能です（公式には8GBまでですが、16GBカードの認識も確認されています）。

サービス面では、ドコモが同時期に発表したiコンシェル、iウィジェット、iアプリオンラインのすべてに対応しており、幅広いサービスを利用することができました。

ワンセグ機能の詳細

N-01Aのワンセグ機能は、字幕放送、クイックインフォ＆スタイルチェンジ、Gガイド番組表からの録画予約、タイムシフト再生、倍速再生、30fpsの高フレームレート表示など、快適な視聴体験をサポートする様々な機能を備えています。

開発から発売、そしてソフトウェアアップデート

N-01Aは、2008年9月より技術基準適合証明（Bluetooth、TELEC、JATE）を取得し、同年11月5日に他の機種と共に開発発表、11月21日に発売されました。

発売後も、ソフトウェアアップデートによる不具合修正が繰り返し行われました。主な修正内容は、メインメニュー操作時の不具合、アラーム関連の不具合、着信表示に関する不具合、メール操作時の不具合、マチキャラ設定に関する不具合、Bluetooth操作時の不具合、着信音やキャッチホンに関する不具合、GPSアイコンの表示に関する不具合、iモード通信時の不具合など多岐に渡り、ユーザーからのフィードバックを反映した改善が続けられました。

関連機種

N-01Aは、N906iの後継機として位置付けられ、同時期に発売されたN-02Aなど、他のPRIMEシリーズ端末とも関連が深く、それぞれの機種間で機能やデザインの比較検討が行われたと考えられます。

まとめ

docomo PRIME series N-01Aは、革新的な3Wayスタイルと充実した機能、そして継続的なソフトウェアアップデートによるサポートによって、当時高い評価を得たFOMA端末でした。そのデザインと機能は、後の携帯電話端末のデザインや機能にも影響を与えたと言えるでしょう。

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