N-01C

docomo STYLE series N-01C：洗練されたデザインと機能性を両立したFOMA端末

NECカシオモバイルコミュニケーションズが開発し、NTTドコモから発売されたFOMA端末「docomo STYLE series N-01C」。2009年冬春モデルのN-01Bの後継機種として、ほぼ同時期に発売されたN-02Cを参考にしながら、一回り小型化され、価格を抑えつつ必要な機能を備えたモデルです。

印象的なイルミネーションと洗練されたデザイン

N-01C最大の特徴は、その美しいイルミネーションです。キーボードと端末先端部、背面ディスプレイが、メールや電話の着信、通話中、カメラ操作時などに鮮やかに発光します。50種類以上の発光パターンと7色の光で、視覚的な楽しさを提供します。背面ディスプレイは、アラームや着信時に20種類のアニメーションを表示し、ユーザーを華やかに演出します。

特に「kiss kiss Pink」モデルは、インテリア雑貨ブランド「アバウトアガール」とのコラボレーションにより、筐体にメッセージプリントが施され、女性ユーザーの心を掴むデザインとなっています。ゴールド装飾の十字キーやディスプレイ周り、ハートマークの内蔵カメラなど、細部までこだわりが感じられます。さらに、3WAYスタイルのゴールドチェーン付きパーティリボンポーチが同梱され、アクセサリー感覚で携帯電話を持ち運ぶことができます。オリジナル待ち受け画面などのコンテンツもプリインストールされています。

高性能カメラで美しい瞬間を逃さない

N-01Cは、N-02Cと同様にソニー製のCMOSイメージセンサー「Exmor for mobile」を搭載しており、約0.5秒の瞬速起動と約0.6秒の撮影間隔を実現しています。6軸手ブレ補正と高感度ブレ補正により、鮮明な画像を撮影できます。NEC独自のPictMagic IVによるシーン認識機能は、人物や風景などを自動的に判別し、最適な露出設定で撮影します。トイカメラ機能など、様々な撮影モードも搭載されています。

女性ユーザーをターゲットにしたビューティーモードでは、ビューティー雑誌「MAQUIA」監修のもと、撮影した人物写真の「アイシャドウ」「チーク」「ハイライト」などを調整できます。内蔵カメラはハンドミラー機能を搭載し、外出先でも簡単に身だしなみをチェックできます。ハンドミラーライトも備えているので、暗い場所でも使用可能です。高画質の外側カメラでの自撮りでは、被写体がカメラに入った際に音とランプで知らせるため、液晶画面を見ずに撮影できます。ハイビジョンムービー撮影にも対応し、顔認識機能で特定の人物が写っている写真だけをアルバムに表示させることも可能です。

便利な機能と充実の通信性能

テキストメールを簡単にデコメ絵文字やデコメピクチャ付きメールに変換する「かんたんデコメ機能」や、ダウンロードしたデコメ絵文字に読み仮名を登録できる機能を搭載しています。また、アイコンをデコメ絵文字化することも可能です。

富士通製端末で人気の「シークレット機能」も充実しています。シークレット登録した相手からのメールはシークレットフォルダに自動転送され、発着信履歴も非表示になります。電池アイコンの変化でシークレット着信を知らせる機能も備えています。

通信機能はHSDPA 7.2Mbps/HSUPA 5.7Mbpsに対応し、GSM通信にも対応しています。オートGPSと海外GPSにも対応しています。

発売とソフトウェアアップデート

2010年11月8日に発表され、11月12日に発売されました。発売後、スケジュール表示時のスクロール不能、着信音の鳴らない場合、メール受信時のサブディスプレイ表示不良といった不具合が報告され、ソフトウェアアップデートで修正されました。

まとめ

docomo STYLE series N-01Cは、スリムで洗練されたデザイン、華やかなイルミネーション、高性能カメラ、女性ユーザー向けの機能、そして充実した通信機能を兼ね備えた魅力的なFOMA端末でした。当時としては最先端の機能を搭載し、多くのユーザーに愛された機種と言えるでしょう。

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