N-01B

docomo STYLE series N-01B：洗練されたデザインと機能性を両立したFOMA端末

NECが開発し、NTTドコモから発売されたFOMA端末「docomo STYLE series N-01B」。N905iμに続く薄型折りたたみシリーズの後継機種として、2009年12月17日に登場しました。その魅力は、洗練されたデザインと充実した機能性の融合にあります。

個性的なデザインと高度なカスタマイズ性

N-01B最大の特徴は、そのデザイン性です。背面パネルには、フレンチネイルをモチーフにした美しいデザインが施され、キーの隙間から光が漏れる「オーロライルミネーション」が搭載されています。このイルミネーションは30種類以上の発光パターンから選択でき、さらにメーカーサイトから新たなパターンをダウンロードすることも可能です。着信時や通話時には、背面パネル先端のLEDが11種類のパターンで光り輝き、視覚的な楽しさを提供します。

さらに、本体カラーは「Tiara White」をベースに、スクリーンパネルやイルミネーション、チップパーツなどをカスタマイズできる「マイセレクト」に対応。ドコモオンラインショップでは2701通りものデザインから選択可能で、ユーザー自身の個性を反映した一台を手に入れることができました。

Samantha Thavasaとのコラボレーションモデル「Eternity Pink」も存在します。こちらは、限定デザインやオプション、プリインストールコンテンツに加え、オリジナルエアフレッシュナーとダブルチャームストラップが同梱されるなど、特別な仕様となっていました。

高機能と快適な操作性

デザイン性だけでなく、機能性も充実しています。最高送信速度5.7MbpsのHSUPAに対応し、高速データ通信を実現。カメラはN-02Bと同様に、約1.5秒の撮影間隔で撮影できるクイックショット機能と美肌モードを搭載し、手軽に高画質の写真撮影が可能です。

OSにはLinuxを採用し、アプリケーションプロセッサにはTexas Instruments社製のOMAP3430を搭載。N-02Bと同様に、LiMo仕様に準拠した「オペレータパック」を使用していました。

発売からサポートまでの歴史

N-01Bは2009年9月24日にJATEの認定を受け、同年11月10日に開発が発表されました。発売後には、メール受信時のリセットやフリーズ、動画再生中の電源断、画面の真っ黒化などの不具合が報告され、2010年にかけて複数回のソフトウェアアップデートが実施されました。これらのアップデートにより、メール作成中の再起動やメッセージアイコンの表示異常、画像添付に関する問題などが解消されました。

N-01Bの系譜

機種名に「N-01」とありますが、PRIMEシリーズのN-01Aの後継機種ではありません。N-01Aの流れを汲む機種としてはN-02Bが位置付けられ、N-01Bはデザインや機能において独自の進化を遂げたモデルと言えるでしょう。後継機種はN-01Cです。

まとめ

docomo STYLE series N-01Bは、洗練されたデザイン、高度なカスタマイズ性、そして充実した機能性を兼ね備えた、魅力的なFOMA端末でした。ネイルアートをモチーフにした個性的なデザインと、ユーザー自身の好みに合わせたカスタマイズ性の高さは、当時多くのユーザーを魅了したと言えるでしょう。また、高速通信や高機能カメラなど、当時の最先端技術も搭載されており、その時代を象徴する一台として、携帯電話史に名を刻んでいます。

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