N-02D

docomo STYLE series N-02D：洗練された機能と堅牢性を両立した携帯電話

NECカシオ モバイルコミュニケーションズがNTTドコモ向けに開発したFOMA端末「docomo STYLE series N-02D」は、同シリーズのN-01CとN-02Cの後継機種として、2011年冬モデルとして登場しました。従来機種の良い点を継承しつつ、新たな機能も取り入れることで、高い人気を博しました。

デザインと基本性能

N-02Dは、回転2軸機構とタッチパネルを備えた、当時としては先進的なデザインを採用していました。直系の祖先機種であるN-04Bの回転機構と、N-02Cの防水・防塵性能を継承することで、使いやすさと堅牢性を両立させています。しかし、当時のトレンドであったWi-Fiやインカメラは搭載されていませんでした。インカメラの非搭載は、テレビ電話利用時に本体を回転させてメインカメラを使用する必要があった点を考慮すると、デザイン上の制約があったと考えられます。

周波数帯とSIMカード

N-02Dの大きな特徴として、1.7GHz帯に対応していた点が挙げられます。2011年冬モデルにおいて、スマートフォン以外の携帯電話で1.7GHz帯に対応し、かつ標準サイズのドコモUIMカードを利用できる機種は、このN-02Dのみでした。同時期に発売された他の「STYLE」シリーズはminiUIMカードを採用していたため、N-02Dは標準SIMカードに対応する点でも利便性を高めていました。N-03Dも標準サイズのドコモUIMカードに対応していましたが、1.7GHz帯には非対応だったため、N-02Dは独特の位置づけを持っていました。

対応サービス

N-02Dは、基本的な携帯電話サービスに加え、オートGPSにも対応していました。これにより、位置情報サービスを利用した様々なアプリケーションを使用することが可能でした。

歴史

N-02Dは、2011年10月18日にNTTドコモより正式発表され、発売されました。発売から年月が経ち、現在は既にサービスを終了していますが、当時としては画期的な機能を備えた、魅力的な携帯電話でした。

まとめ

docomo STYLE series N-02Dは、回転2軸、タッチパネル、防水・防塵性能といった魅力的な機能をコンパクトなボディに凝縮した、バランスの良い携帯電話でした。1.7GHz帯への対応と標準SIMカードの採用は、当時の携帯電話市場において大きなアドバンテージとなり、多くのユーザーに支持されました。スマートフォン全盛期の前夜に発売されたN-02Dは、その時代のニーズを的確に捉えた、名機と言えるでしょう。

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