N-06E

ドコモ スマートフォン MEDIAS X N-06E

ドコモ スマートフォン MEDIAS X N-06Eは、NECカシオモバイルコミュニケーションズによって開発された、NTTドコモのデュアルモード端末です。この端末は、多様な通信方式に対応し、第3.9世代のXiと第3世代FOMAの両方で利用できます。N-06Eは、ドコモ スマートフォンの第二期シリーズに属するモデルの一つで、最後の「withシリーズ」のデバイスでもあります。

概要

このモデルは、前モデルN-04Eのマイナーチェンジ版として位置づけられ、世界初となるヒートパイプによるCPU冷却機能が搭載されています。この技術は、端末のパフォーマンスを持続的に高めつつ、熱の発生を抑えるためのもので、快適な使用に寄与します。さらに、ハードウェアキーにはイルミネーション機能が追加されており、電話やメールの通知時に光ることで、視覚的な通知が可能です。このイルミネーションは多彩で、ハードウェアキーは7色15パターン、イヤホンジャック部は7色10パターンから選択でき、ピアスを装着した際には光を透過させることができます。

このモデルにおいては、さらに進化した機能としてNFC（Type A/B）にも対応しており、モバイル決済やデータのやり取りがスムーズに行えます。特筆すべきは、ワンセグやNOTTV視聴時に、特定のアンテナ付きイヤホンケーブルを利用する必要がある点です。これにより、デザイン性と機能性の両立が図られています。

MEDIAS X N-06Eは、これまで使われていた「Android標準ランチャー」を廃止し、代わりにNECカシオ独自のUI「LIFE UX」と、初めてスマートフォンを利用するユーザー向けの「docomo シンプル UI」を採用しています。これにより、さまざまなユーザーにとって使いやすい環境が提供されています。

キャッチコピー

この機種のキャッチコピーには「美しいイルミネーションと快適な使いやすさを、このエレガントスリムで。」とされ、ステータスを感じさせるデザインが強調されています。

歴史

2013年5月15日に発表され、同年6月の中旬に予約が開始され、その後19日に発売が開始されました。これ以降、数回のアップデートが行われ、システムの安定性や不具合の修正が行われました。例えば、初期のアップデートでは「docomo シンプル UI」の強制終了に関する不具合や、通知パネルが開かない問題が修正されました。これらの改善により、ユーザーの利便性が向上しました。

まとめ

2013年7月31日には、日本電気がスマートフォン市場から撤退することを発表し、MEDIAS X N-06EはNECカシオのブランドとしては最後のスマートフォンとなりました。この端末は、多機能でありながら扱いやすさを兼ね備えた革新的なデバイスとして、多くのユーザーに愛されました。

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