N2051

FOMA N2051：革新的な機能とデザインを備えた第三世代携帯電話

NECが開発したNTTドコモのFOMA端末、N2051は、2003年1月23日に発売された画期的な携帯電話でした。本機最大の特徴は、世界初となるニューロポインター™の搭載です。この革新的なインターフェースは、直感的な操作性を実現しました。

カメラ機能とiアプリ

N2051は、当時としては標準的な35万画素(総画素数)／31万画素(有効画素数)のCMOSメインカメラを搭載していました。一方、インカメラも備えていましたが、テレビ電話機能には対応していませんでした。iアプリは、mova N504iと同等のアプリに対応しており、地図アプリやゲームなど、充実したコンテンツを楽しむことができました。外部メモリーには対応していなかった点が、若干の制限となっていました。

デザインと操作性

N2051のデザインは、シンプルながらも洗練された印象を与えます。ボタン操作部は、カラーバリエーションによって照光方式が異なっていました。緑色のLEDが発光する仕様で、シルバーモデルは面照光、ブラックモデルは文字照光となっていました。このカラーリングごとの照光方式の差別化は、後継機種には引き継がれませんでしたが、その後の機種で部分的に復活しています。

リアカバーは電池パックと一体型で、卓上ホルダー用の金属端子がリアカバーに配置されていました。電池パックはリチウムイオン電池で、2004年当時は3780円で販売されていました。N2051専用の卓上ホルダN02もオプションで用意されており、2004年当時は525円で販売されていました。

ソフトウェアと互換性

N2051の基本ソフトウェア設計は、P2102Vとほぼ同一でした（テレビ電話機能とテレビ電話用伝言メモ機能を除く）。後継機種であるN2701とは電池パック(N03とN04)に互換性がありました。これは、機種間の互換性を高めるための配慮と言えるでしょう。

プリインストールアプリ

N2051には、様々なiアプリがプリインストールされていました。地図アプリのiMapFanや、ドコモ料金案内、ゲームアプリなど、多様なニーズに対応できるアプリが用意されていました。音楽面では、Back to the futureやサンダーバードといった懐かしのメロディーから、クラシック音楽まで幅広く収録されていました。効果音も、黒電話や電子メール着信音など、バラエティに富んだものがプリインストールされていました。

発売と不具合情報

N2051は2003年1月23日に発売されましたが、2003年8月20日には、電卓機能における計算結果の誤表示という不具合が、P2102V、N2701、N2102Vと併せて発見されました。この不具合は、クリアキーの使用に関連した問題であったとされています。

関連機種

N2051の関連機種としては、N2701、N2102V、P2102Vなどが挙げられます。これらの機種は、N2051と共通の技術や設計思想を受け継いでいる部分が多く見られます。

まとめ

N2051は、世界初となるニューロポインター™を搭載したことで注目を集め、カメラ機能やiアプリ、デザインなど、様々な点で当時の最先端技術を盛り込んだ機種でした。発売から時間が経過していますが、当時の携帯電話技術の進化を垣間見れる貴重な機種と言えるでしょう。発売当時の価格や不具合情報なども含め、当時の状況を理解する上で重要な資料となります。

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