NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE

NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE

TMNのベストアルバム『NAOTO KINE PRESENTS TMN BLUE』は、1994年6月22日にリリースされました。このアルバムは、グループのフロントマンである木根尚登が自身の感性で選曲したものであり、TMNが活動を終える際に発売された特別な作品です。

このアルバムは、全体的にバラードを中心に構成されており、TMNの過去の名曲が多数収録されています。特に『GORILLA』『Self Control』『humansystem』といった人気アルバムからの楽曲が多く含まれており、シングル曲に関しては「GIRL」のみが収録されています。また、同アルバムには未発表曲という特別な位置づけの「ANOTHER MEETING」が収められているのも特徴です。

選曲においては、懐かしさが漂う木根の嗜好が色濃く反映されており、バラード系の楽曲に絞られたことが見受けられます。さらに、同時期にリリースされた「TMN BLACK」や「TMN RED」と大きく異なる点として、全ての収録曲が1988年以前かつTM NETWORK|TM_NETWORK名義の楽曲で統一されていることが挙げられます。収録された楽曲の中には、木根自身が作曲を手がけたものが半数を超え、彼の音楽的背景が伺えます。

収録曲

代表的な収録曲としては、以下のような楽曲があります。これらの曲は、TM NETWORK|TM_NETWORKの初期の魅力を余すことなく伝えています。

• - TIME PASSED ME BY (1987)：4枚目のアルバム『Self Control』からの名曲。
• - GIRL (1986)：このアルバムで唯一のシングル曲で、次のトラックとシームレスに繋がる編集が施されています。
• - TIME (1985)：2枚目のアルバム『CHILDHOOD'S END』に収録。
• - CONFESSION〜告白〜 (1986)：3枚目のアルバム『GORILLA』に収録されているロマンティックなバラード。
• - HERE, THERE & EVERYWHERE (1987)：4枚目のアルバム『Self Control』収録の情感溢れる楽曲。
• - SAD EMOTION (1986)：『GORILLA』からの心に響くバラード。
• - ANOTHER MEETING (未発表 1994)：過去のシングル『Nights of The Knife』のカップリング予定だった曲で、木根の歌詞と宇都宮の作曲による特別な一曲です。

アルバム制作の背景

本作のプロデューサーには小坂洋二、A&Rには松田芳明と大竹健が名を連ねています。また、リマスタリングは鈴江真智子が担当し、アートディレクションは高橋伸明とくぼあきひろが行っています。

アルバムの魅力は、単なるベストアルバムという枠を越えて、木根尚登というアーティストの視点が色濃く反映されている点にあります。そのため、ファンだけでなく、初めてTMNの音楽に触れる人々にも深く印象に残る作品となっていることでしょう。音楽ファンにはぜひ手にとってみていただきたい、心に響くバラード集であることは間違いありません。

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