NEMO (迫撃砲)

NEMO自動迫撃砲

NEMO（NEw MOrtarの略）は、フィンランドの防衛企業であるパトリアによって開発された、口径120mmの自動迫撃砲です。このシステムは、既存の砲塔式迫撃砲であるAMOSを基にして単装化されており、より軽量で省スペース化が図られています。NEMOは低反動性と直射砲撃能力を維持しつつ、ステルス性を考慮した角型デザインの小型化された砲塔が特徴です。

概要

NEMOは基本的にAMOSと同じ設計と性能を持ちながら、単装化によって利点を推進しています。連射速度はAMOSに比べてやや落ちますが、その分軽量化が図られており、運用の多様性が増しています。砲身は赤外線放射対策のためのカバーで包まれており、敵からの視認性を低下させています。NEMO自動迫撃砲は、既製の装甲兵員輸送車の屋根に装着できるほか、フィンランド製のユルモ型上陸用舟艇やスウェーデン製のCB 90などの小型艇にも搭載可能です。

採用国

NEMOは初めてスロベニアで採用され、2006年12月20日に同国陸軍がパトリアと契約を結び、装輪装甲車AMVの135両のうち24両に搭載されました。その後、アラブ首長国連邦のAMVや、同国海軍が購入した哨戒艇にも海軍仕様のNEMOが搭載されています。また、サウジアラビア陸軍ではLAV-II向けに36基のNEMO砲塔が調達され、ハンガリー陸軍もKF41リンクス装甲車用として24基以上のNEMO砲塔を発注しています。

スペック

• - 口径: 120mm
• - 砲身長: 3000mm（25口径）
• - 仰角: -3°から+85°
• - 左右旋回角: 360°
• - システム重量: 1,500kg
• - 射撃準備時間: 30秒以下
• - 移動準備時間: 10秒以下
• - 連射速度: 最大10発/分、維持射撃7発/分
• - 運用要員: 3名

このように、NEMO自動迫撃砲は、最新の戦場においてその軽量性と搭載能力から多くの国に受け入れられています。独特のデザインと高い性能は、今後ますます多くの国防に寄与することでしょう。

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