NEO VENUS

Janne Da Arcの8枚目のシングル「NEO VENUS」は、ヴィジュアル系ロックバンドとしての彼らの音楽性を色濃く反映した作品です。前作「Dry?」から約3ヶ月ぶり、アルバム『Z-HARD』からのリカットシングルとしてリリースされました。リカットシングルとしては、4thシングル「Heaven's Place/Vanity|Heaven's Place_Vanity」以来、4作ぶりとなります。

表題曲「NEO VENUS」は、ゲームボーイアドバンス専用ゲームソフト『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』のCMソングに起用され、バンドにとって初のCMソングとなりました。この楽曲は、キーボーディストのkiyoが初めて表題曲の作曲を手掛けたもので、ミニアルバム『Resist』に収録されている「Stare」の続編という位置づけです。曲中には「Stare」の歌詞の一節が引用され、二つの楽曲のつながりを示唆しています。

カップリングには、既発曲や未発表曲のライブ音源が収録されているのが特徴です。これは、Janne Da Arcのシングルとしては初の試みであり、表題曲がリカットであるため、純粋な新録曲は収録されていません。カップリング曲として収録されたのは、以下の2曲です。

1. 「EDEN〜君がいない〜 (at BUDOKAN Live Version)」：2003年1月13日に日本武道館で開催されたツアー『tour “FATE or FORTUNE”』からのライブ音源です。
2. 「-S- (at BUDOKAN Live Version)」：同じく『tour “FATE or FORTUNE”』からのライブ音源ですが、この楽曲は2019年の解散まで音源化されなかった貴重なものです。

「NEO VENUS」の制作には、Janne Da Arcのメンバー全員が参加しています。ボーカルのyasu、ギターのyou、ベースのka-yu、キーボードのkiyo、ドラムスのshujiという、お馴染みのメンバー構成です。

表題曲「NEO VENUS」は、カプコンのゲームソフト『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』のCMソングとしてタイアップされ、多くのゲームファンにも親しまれました。この楽曲は、アルバム『Z-HARD』に収録されたほか、ベストアルバム『SINGLES』や、メジャーデビュー10周年記念のコンプリートボックスにも収録されています。

このシングルは、Janne Da Arcの音楽的な幅広さと、ライブパフォーマンスの熱量を伝える作品であり、ファンにとっては見逃せない一枚と言えるでしょう。特に、「-S- (at BUDOKAN Live Version)」は、長らく音源化されていなかった楽曲のライブバージョンであり、バンドの歴史を語る上で重要な意味を持つ楽曲と言えます。また、kiyoが初めて作曲した表題曲という点でも、バンドの新たな一面を示した作品です。

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