NG (ゲーム)

『NG』：心霊ホラーADVゲーム

『NG』（エヌジー、海外名：Spirit Hunter: NG）は、エクスペリエンスが開発したホラーアドベンチャーゲームです。同社の『死印』に続く心霊ホラーシリーズの第2弾であり、物語は前作とも繋がりを持っています。

シリーズ第3弾『死噛 〜シビトマギレ〜』は、『死印』の正統な続編として位置づけられていますが、『NG』とも世界観を共有し、一部の登場人物も共通しています。ただし、『死噛』は『NG』よりも前の出来事を描いています。

あらすじ

物語は、主人公である鬼島空良が、母親を亡くした後、叔母の那津美と姪の愛海と平穏な日々を送っていた1999年の夏に始まります。ある日、家に届けられた黒いハガキをきっかけに、空良の周りで不可解な出来事が起こり始め、ついには愛海が行方不明になってしまいます。

愛海を探す空良の前に、謎の少女かくやが現れます。彼女は、愛海の行方に関する情報と引き換えに、空良たちを危険な「あそび」へと誘い込みます。それは怪異との遭遇を意味していました。空良は、親友の天生目聖司をはじめとする仲間たちの協力を得ながら、死の恐怖に直面しつつも、愛海を取り戻すために恐ろしい怪異たちと対決していきます。

システム

クライシスチョイス

怪異の攻撃や警察の職務質問など、危機的な状況に陥った際に、状況を打開するための選択を迫られます。このモードでは、「SECURE（安全度）」と呼ばれるタイマー兼体力が存在し、選択肢を選ぶたびに徐々に減少していきます。誤った行動を取ると、SECUREは大幅に減少します。SECUREがゼロになるとゲームオーバーになりますが、特定の不正解を選ぶと一気にゼロになることもあります。

ジャッジシステム

他人との会話中、相手に対してどのような態度を取るのかを5種類の表情から選択します。選んだ態度によって、会話中の相手の主人公に対する印象が変化します。

サバイバルエスケープ

異質なものと遭遇し、生命の危機が迫るとサバイバルエスケープが始まります。選択を誤れば命を失い、その場でゲームオーバーとなります。

ブラッドメトリー

調査モード中、血痕を発見するとブラッドメトリーを行えます。ブラッドメトリーが発動すると、血痕に残された記憶を読み取ることができます。

Dカード探し

やりこみ要素として、「Dマン」からのメール「Dメール」をもとに、「Dカード」を探していきます。Dカードには、Dマンと彼の知り合いが遭遇した様々な怪異や謎がレポートされています。

登場人物

主要人物

鬼島 空良（きじま あきら）
本作の主人公。名前変更可能。都立神座高等学校に通う高校3年生。寡黙で冷たい印象だが、仲間や家族思い。霊視能力「ブラッドメトリー」に目覚める。
天生目 聖司（あまのめ せいじ）
空良の親友で、暴力団「天生目組」の息子。爽やかで温厚だが、裏では悪賢い一面も持つ。オカルトが苦手。
葉月 薫（はづき かおる）/来瀬 もも（くるせ もも）
オカルトアイドル。
番 直政（ばん なおまさ）
三流週刊誌の記者。ギャンブル好きで、過去に息子を怪異で亡くしている。
ムーラン・ロゼ
マジシャン。怪異やオカルトに詳しい。
鬼島 那津美（きじま なつみ）
空良の叔母で、愛海の母親。バー「黒兎」のオーナーで、ホラー作家としても活動。
鬼島 愛海（きじま あみ）
空良の義理の妹。来瀬もものファン。
丸橋 満（まるはし みつる）
暴力団「天生目組」の若衆。来瀬ももの大ファン。
大江 麗奈（おおえ れいな）
警視庁捜査一課の女性警部補。空良の関わる事件に興味を持つ。

評価

本作は、ホラーゲームとしての魅力はもちろん、個性的なキャラクターや引き込まれるストーリー展開も高く評価されています。

他媒体への展開

ドラマCD：「NGボイスドラマ Extreme 怪団地」として発売。
小説：黒史郎著、PHP研究所より発売。

関連作品

死印：心霊ホラーシリーズ第1弾。
死噛 〜シビトマギレ〜：心霊ホラーシリーズ第3弾。
* CLOSED NIGHTMARE：本作との合同予約キャンペーンが行われた作品。

もう一度検索