NHK宇都宮放送局

NHK宇都宮放送局の概要

NHK宇都宮放送局は、栃木県を主な放送対象としている日本放送協会（NHK）の地域放送局です。この放送局は、総合テレビおよびFM放送を通じて県内の視聴者に多様な情報を提供しています。また、NHK EテレおよびAM放送（ラジオ第1・第2放送）は、東京本局からの中継でカバーされており、広域な情報の発信を可能にしています。

沿革と歴史

ここでは、NHK宇都宮放送局の沿革を振り返ってみましょう。その歴史は1941年に始まり、12月26日に宇都宮臨時放送所として放送を開始しました。当初は中波での運用で、呼出符号はありませんでした。

1943年には宇都宮出張所が開設され、その後1945年に臨時放送所は中継放送所に改称されました。1946年には初めての呼出符号であるJOAK4が割り当てられましたが、1947年には中継放送所が廃止されます。その後、1948年に江野町に移転し、その際に出張所が宇都宮支局と改称されました。

1950年には、放送法施行に伴い、特殊法人として設立された日本放送協会の一部として宇都宮支局は位置づけられます。そして、1951年に宇都宮放送局に名称が変更されましたが、当初は送信施設は存在しませんでした。

その後も局は成長を続け、1959年には日光通信部を開設し、1964年には矢板テレビ中継放送所が運用を開始しました。1970年にはFM放送を開始し、1971年には現在の放送会館が建設されました。

1980年には宇都宮テレビ中継放送所が開設され、1991年には大田原通信部が移転。2001年には県域FM放送『とちぎ6時です』が放送を開始し、様々なサービスの充実が図られました。

デジタル放送と現在の運営

NHK宇都宮放送局は、2012年4月1日よりデジタル総合テレビによる栃木県域放送を開始しました。これにより、より高品質な映像と情報を視聴者に届けることが可能となりました。同日に、宇都宮局のコールサインは「JOBP-DTV」となり、テレビ放送のアイデンティティが確立されました。2022年には、NHKプラスによる地域向けの見逃し配信も始まり、視聴者にとって便利なサービスが提供されています。

2023年4月には、組織改革が行われ、部制からセンター制に移行し、コンテンツセンターや経営管理企画センターへと再編されました。これにより、放送内容の充実が図られることが期待されます。

放送内容と番組制作

宇都宮放送局制作の主な番組には、「とちぎ630」や「県域総合テレビ」としての栃木県の気象情報などがあります。また、FMでは「夕暮れとちのき堂」や定期的な地元ニュースや気象情報の放送が行われています。

さらに、地域に根付いたイベントや情報を伝えることで、地元住民に欠かせない情報源としての役割を果たしています。これらの取り組みを通じて、NHK宇都宮放送局は地域との絆を深め、信頼される放送局を目指しています。

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