NIFTY 50

NIFTY 50の概要

NIFTY 50は[インド国立証券取引所]に上場している企業の中から選ばれた50銘柄で構成される株価指数です。この指数は時価総額加重平均方式で算出され、インド経済や株式市場の動向を示す重要な指標として広く利用されています。

沿革

NIFTY 50の算出は1996年4月22日に始まりました。その基準日となる1995年11月3日の指数値が1,000に設定されています。ところが、当初はS&Pと提携しており、S&P CNX Niftyという名称で知られていました。しかし、2013年1月31日にその提携が終了すると、CNX Niftyに名称が変更されました。さらに、2015年11月9日には現在のNIFTY 50へと改名され、取引所での取引や投資戦略にも重要な影響を及ぼしています。NIFTYは常に大文字で表記される場合と、最初だけ大文字のNiftyとして表記される場合の両方があります。

ETFと先物取引

NIFTY 50に連動する様々な金融商品が、日本やアメリカなどで取引されています。東京証券取引所では、以下のETFおよびETNが上場されています。

• - NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信（1678）
• - NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN (2046) - レバレッジ2倍
• - NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN (2047) - レバレッジ-1倍

さらに、アメリカにおいては以下のETFも利用可能です。

• - iShares India 50 ETF (NASDAQ: INDY)

先物取引も可能で、インド国立証券取引所ではインド・ルピー建ての先物が取引されています。この取引の単位は指数×50ルピーで、呼値は0.05の単位で行われます。一方で、かつてシンガポール証券取引所では米ドル建ての先物が取引されており、「SGX Nifty50 Index Futures」として知られていましたが、2023年6月30日に上場廃止となりました。また、シカゴ・マーカンタイル取引所や大阪取引所、台湾期貨交易所でも過去に上場されていましたが、それぞれ取引廃止となっています。

まとめ

NIFTY 50はインド株式市場の中心的な役割を果たす指標です。投資家にとっては、株式市場の健康状態を測るバロメーターとして利用されるだけでなく、多様なETFや先物取引の取引対象としても重要です。関連する指標としてS&P BSE SENSEXも存在し、これらの情報は投資戦略を立てる上で欠かせない情報源といえるでしょう。

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