NKマリボル

ノゴメトニ・クルブ・マリボルの概要

ノゴメトニ・クルブ・マリボル（NK Maribor）は、スロベニア北東部の都市マリボルを本拠とするプロサッカークラブです。このクラブは1960年に設立されて以来、スロベニア・プルヴァリーガから降格したことのない数少ないチームの一つです。日本語ではマリボルFCと呼ばれることもありますが、正式名称はスロベニア語や英語で表記されます。

歴史的背景

ユーゴスラビア時代

マリボルは1967年から1972年までの5シーズン、ユーゴスラビアのプルヴァ・リーガでプレーしました。1991年にスロベニアの独立が実現し、スロベニア国内リーグが発足すると、マリボルはその初年度から最高リーグである1.SNLに参加し、スロベニア・カップの初代王者に輝きました。

成功の時代

1996-97シーズンにはリーグ初優勝を果たし、その後は7シーズン連続でリーグを制覇しました。この期間中、クラブは国内リーグでの地位を確立し続けました。特に2007年にズラトコ・ザホヴィッチがスポーツディレクターに就任した後、2008年には再びリーグ優勝を果たしました。

2010-11シーズンにはUEFAヨーロッパリーグに出場しましたが、イタリアのチッタ・ディ・パレルモに敗れてしまいました。その後、ヨシップ・イリチッチとアルミン・バチノビッチをパレルモに移籍させ、高い収益を得ることに成功しました。特に2011-12シーズンのヨーロッパリーグでは、予選プレーオフにおいてスコットランドのレンジャーズFCを破り、本選出場を果たしましたが、グループステージでは苦境に立たされました。

また、2013-14シーズンにはスロベニアのチームとして初めてヨーロッパリーグの決勝トーナメントに進出し、さらなる歴史を刻みました。

最近の動向

優れた成績を収めてきたマリボルですが、2018-19シーズンにはダルコ・ミラニッチ監督の下で通算15回目のリーグ優勝を達成しました。しかし、その後は成績が低迷し、2020年にはザホヴィッチとミラニッチ監督が辞任しました。

クラブ名の変更

マリボルのクラブ名は設立以来何度か変更されています。最初は「NKマリボル」としてスタートし、その後1988年には「NKマリボル・ブラニク」となり、1997年から1999年当時は「NKマリボル・テアタニツ」、さらに「NKマリボル・ピヴォヴァルナ・ラシュコ」と名を変えました。2006年以降は元の名称「NKマリボル」に戻っています。

タイトル

マリボルはスロベニア・プルヴァリーガでの16回の優勝を誇り、スロベニア・カップでも9回の制覇を達成しています。また、UEFAインタートトカップでも1回の優勝経験があります。このように、国内外での成果を収め続けています。

永久欠番

クラブには2つの永久欠番があります。一つは背番号19で、スティぺ・バライッチを称えるために、もう一つは背番号26で、アレクサンデル・ライチェヴィッチに捧げられています。どちらもクラブに多大な貢献をした選手であり、その功績が称えられています。

このようにNKマリボルは数十年にわたり、スロベニアのサッカー界で確固たる地位を築いてきました。これからの活躍にも期待が寄せられています。

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