ヨシップ・イリチッチ

ヨシップ・イリチッチ（Josip Iličić）

ヨシップ・イリチッチは、1988年1月29日にユーゴスラビアのプリイェドルで生まれたサッカー選手で、現在はスロベニア・リーグのNKマリボルに所属しています。彼はフォワードとして活躍する一方、元スロベニア代表として国際舞台でもその実力を発揮してきました。

経歴

イリチッチは2007-08シーズンにスロベニア・リーグの2部チーム、SCボニフィカでプロデビューしました。その後、2008年8月に1部に所属するNKインテルブロック・リュブリャナに移籍します。彼がチームで活躍していた期間には、2009-10シーズンにチームが2部に降格してしまうものの、2010年にはNKマリボルに移籍し、再び注目を集めます。

マリボル加入後、彼は早々にUEFAヨーロッパリーグ予選でハイバーニアンFC戦にて2ゴール、USチッタ・ディ・パレルモ戦で1ゴールを決め、移籍してすぐに結果を残しました。この活躍を受けて、イリチッチはパレルモへ移籍。2013年にパレルモが降格すると、ACFフィオレンティーナへと新天地を求め、そこでも実力を証明しました。

その後、2017-18シーズンからアタランタBCに加わり、彼のキャリアは新たなステージへと進展します。このシーズンには11ゴールを決め、次のシーズンには12ゴールを挙げ、アタランタ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場に貢献しました。2019-20シーズンには特に際立ったパフォーマンスを見せ、ACミラン戦やパルマ戦、トリノ戦での素晴らしいゴールを含むハットトリックを達成します。また、バレンシアCF戦では、アタランタの4ゴール中全てを自らの手で決めるという快挙も成し遂げました。その活躍によって、彼はチャンピオンズリーグでの準々決勝進出に大きく寄与しました。

しかし、2020年には個人的な問題により試合を欠場し、2021-22シーズンでは出場機会が限定される中でも存在感を示しました。2022年の夏、彼はNKマリボルに3年契約で復帰することが決定し、12年ぶりのマリボルでのプレーが実現しました。

代表歴

イリチッチはクロアチア代表の選択肢もありましたが、2010年8月11日のオーストラリアとの親善試合でスロベニア代表としてデビューしました。初得点は2013年9月10日のFIFAワールドカップ予選キプロス戦で挙げました。

プレースタイル

彼の特徴的なプレースタイルは、左利きでありフリーキックが得意なことです。ガゼッタ・デロ・スポルトのインタビューでは、セットプレーにおいてインスピレーションを受けた選手として中村俊輔の名前を挙げ、「彼のFKは世界一だ」とコメントしました。イリチッチの創造力や得点能力は、多くのサポーターにとって特別な魅力となっています。

個人成績

イリチッチはクラブとしても代表としても多くのゴールを記録しており、サッカー界での彼の影響力は大きく、今後のキャリアにも期待が寄せられています。

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