NTTインターコミュニケーション・センター

NTTインターコミュニケーション・センター（ICC）：メディアアートの未来を担う文化施設

NTTインターコミュニケーション・センター（ICC）は、東京オペラシティタワー4階・5階に位置する、メディアアートを専門とする美術館・博物館です。日本電信電話株式会社（NTT）の創立100周年を記念し、1989年に設立構想が発表され、情報技術を駆使した21世紀型のアートを扱う文化施設として、1997年に開館しました。現在は、東日本電信電話株式会社（NTT東日本）が管理運営を行っています。

ICCは、単なる展示施設にとどまらず、メディアアートの研究、発表、普及を行う総合的な拠点としての役割を担っています。数多くのメディアアート作品や関連資料を収蔵し、その歴史や発展をたどる展示、メディア技術の歴史を示すショーケースなども常設展示として公開しています。また、機関誌『InterCommunication』の発行や、ウェブサイトを通じた情報発信も積極的に行い、メディアアートに関する研究成果や情報を広く発信しています。

開館以来、国内外の著名なアーティストの作品を展示する企画展を数多く開催してきました。国際的なメディアアートの祭典「ICCビエンナーレ」をはじめ、ダムタイプ、荒川修作＋マドリン・ギンズ、明和電機、坂本龍一など、数々の先駆的なアーティストたちの作品がICCの舞台を飾ってきました。これらの展示活動を通じて、ICCは世界におけるメディアアートの重要な発信拠点としての地位を確立しています。

施設内には、常設展示室、企画展示室のほか、シアター、メディア・ライブラリ、カフェなども併設されており、来場者は多様な角度からメディアアートに触れることができます。メディア・ライブラリは、メディアアートに関する豊富な図書や映像資料を所蔵しており、研究者や学生にとって貴重な情報源となっています。

ICCは、設立当初から、浅田彰氏、伊藤俊治氏、彦坂裕氏ら著名な研究者やキュレーターをアドバイザーに迎え、先進的な企画や研究活動に積極的に取り組んできました。その活動は、メディアアートの発展に大きく貢献し、日本の文化芸術シーンに独自の地位を築き上げてきました。

現在も、ICCは、最先端のメディアアートを紹介する場として、活発な活動を展開しています。多様なプログラムを通じて、メディアアートの可能性を追求し、その未来を切り開く役割を担い続けています。来場者にとって、刺激的で創造的な体験を提供し、メディアアートへの理解を深めるための重要な役割を担っています。

所在地: 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4階・5階

休館日: 毎週月曜日（月曜日が祝日の場合は翌日）、年末年始

関連人物:
住友文彦（学芸員：2004年 - 2006年）
伊村靖子（学芸員：2006年 - 2009年）
畠中実（学芸員：2006年 - ）
後々田寿徳（学芸員）
小松崎拓男（学芸員）
四方幸子（学芸員：2004年 - 2010年）

ウェブサイト: ICCホームページ、NTT ICC (@NTTICC) - X（旧Twitter）、NTTインターコミュニケーション・センター - メディア芸術データベース

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