NTT労働組合

NTT労働組合の概要

NTT労働組合（エヌティティろうどうくみあい）、あるいは略称のNTT労組は、日本の労働組合の一つで、NTTグループに所属する企業の労働者によって構成されています。この組合は、企業別の労働組合の形式をとっており、全国のNTT関連企業の従業員が参加しています。さらに、NTT労組は日本労働組合総連合会（連合）に加盟しており、情報産業労働組合連合会（情報労連）および国際コミュニケーション労連（CI）といった国際的な組織の一員でもあります。

歴史的背景

NTT労働組合の起源は1946年にさかのぼります。当時は逓信省の公務員としての立場から、郵便局員とともに全逓信従業員組合が結成されました。1949年には逓信省が郵政省と電気通信省に分かれる中で、翌年には全国電気通信労働組合（全電通）が設立され、この組合が後にNTT労働組合につながります。

1962年には、国際電電労組（現・KDDI労組）などとの連携を深めるために、 элект通信産業労働組合共闘会議が創設され、これにより電通共闘として知られる組織が形成されました。この組織の再編成は、労働団体の統一を促進しました。

1964年の4.17ゼネストに全電通が参加する予定でしたが、当時の政治的な動きにより組織内での意見対立が生じ、ストライキへの参加が阻止されることとなりました。その結果、一部の組合員は1981年に通信産業労働組合（通信労組、現：JMITU）を設立し、これにより労働運動がさらなる展開を見せました。

1981年には、全国的な労働組合の統一を目的として全労協に参加しましたが、その後、複数の組合に分かれて離脱する事態も発生し、NTT関連の新たな組織が次々と設立されることとなりました。そして1998年、NTTの組織再編に伴い、現在のNTT労働組合が正式に結成されました。

組織構成

現在のNTT労働組合は、いくつかの本部に分かれており、以下のような組織体系を持っています。

• - 東日本本部
• - 西日本本部
• - コミュニケーションズ本部
• - データ本部
• - ドコモ本部
• - 持株グループ本部

加えて、NTT労組内には組織内議員が存在し、衆議院議員や参議院議員が選出されています。特に、田嶋要（千葉1区）や岡本章子（宮城1区）、吉川沙織（比例区）、石橋通宏（比例区）といった議員がNTT労組と深く関わっています。

組合歌

NTT労働組合の組合歌「波よ輝け」は、川原務と上田洋一の作詞により作られ、伊藤アキラが補作詞を行い、馬飼野康二が作曲を手がけました。この歌は、労働者の結束や希望を象徴するものとして位置づけられています。

現在の活動

NTT労働組合は、企業の労働条件の改善や従業員の権利保護のために活動しています。また、社会的ななかでの労働問題にも注力し、コミュニティとの連携を図っています。地域や業界に密着した取り組みを通じて、全体の労働環境の向上に寄与することを目指しています。

このように、NTT労働組合はその歴史を通じて多くの挑戦を経て現在の姿を築き上げ、引き続き労働者のために活動する重要な団体となっています。

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