NTT情報開発

エヌ・ティ・ティ情報開発株式会社について

エヌ・ティ・ティ情報開発株式会社（NTT情報開発）は、かつて存在した日本の企業です。主な事業内容は、NTT東日本とNTT西日本が発行する職業別電話帳である「タウンページ」に掲載されている情報をデータベース化し、販売することでした。具体的には、掲載されている企業や店舗の名称、住所、電話番号、業種などの情報を収集・整理し、顧客のニーズに合わせて提供していました。

概要

NTT情報開発は、NTTグループの一員として、情報サービス事業を展開していました。その特徴は、タウンページという大規模なデータベースを基盤として、様々な情報サービスを提供していた点にあります。また、NTTグループだけでなく、CSKホールディングス、伊藤忠商事、野村総合研究所、みずほコーポレート銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、日本カストディ銀行といった多様な企業が出資しており、幅広い業界からの期待が寄せられていました。

組織

NTT情報開発は、営業本部、ITビジネス本部、システム本部、経営企画部、総務部という組織構成でした。営業本部は、第一営業部と第二営業部、大阪支店、営業企画部で構成され、顧客への販売活動を担当していました。ITビジネス本部は、アプリケーション営業部とソリューション営業部で構成され、情報技術を活用したサービスを提供していました。システム本部は、システムサービス部と開発部で構成され、システムの構築・運用を担当していました。大阪支店は、関西地域での営業活動を担っていました。

沿革

1986年5月、NTT（日本電信電話株式会社）を含む9社が出資し、NTT情報開発が設立されました。設立当初から、タウンページの情報データベース化に注力し、その事業を拡大していきました。1987年8月には、関西営業所を開設し、全国的な営業体制を構築しました。1995年5月には、東京都中央区日本橋人形町にコンピュータセンターを開設し、情報処理能力を強化しました。1996年4月には、本社を東京都千代田区神田神保町に移転しました。1999年7月、NTTの再編成に伴い、NTT東日本のグループ会社となりました。2002年3月には、関西営業所を大阪支店に名称変更しましたが、2012年3月末に閉鎖しました。2012年7月1日、NTT番号情報と経営統合し、NTTタウンページ株式会社となりました。この経営統合により、NTT情報開発は法人としては消滅しました。

サービス・商品

NTT情報開発は、タウンページデータベースを中核とした様々なサービスを提供していました。主なサービスには、以下のようなものがあります。

タウンページデータベース：タウンページに掲載されている企業・店舗情報をデータベース化したもので、マーケティングや営業活動に活用されていました。
緯度経度情報提供サービス：タウンページの情報に加えて、企業の所在地を緯度経度で提供するサービスです。
企業属性情報付与サービス：企業情報をさらに詳細化し、業種や規模などの属性情報を付与するサービスです。
DM発送・テレマーケティング代行サービス：タウンページデータベースを活用し、DMの発送やテレマーケティングを代行するサービスです。
GISソリューション：地理情報システム（GIS）を活用し、地図情報と企業情報を組み合わせたソリューションを提供していました。
ITソリューション：情報技術を活用したシステム開発やコンサルティングサービスを提供していました。
Webサイト制作：顧客のニーズに合わせたWebサイトの制作を行っていました。
SIソリューション：システムの設計から開発、運用までをトータルにサポートするサービスを提供していました。

関連項目

NTTタウンページ：2012年7月1日にNTT情報開発と経営統合した企業です。現在もタウンページ事業を継続しています。
タウンページ・iタウンページ：NTTタウンページが提供する職業別電話帳のサービスです。紙媒体のタウンページに加え、インターネット版のiタウンページも展開しています。

まとめ

NTT情報開発は、タウンページという強力なデータベースを基盤に、様々な情報サービスを展開した企業でした。その事業は、現在のNTTタウンページに引き継がれ、情報サービス業界における重要な役割を果たしています。

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