Narita (アルバム)

「Narita」は、アメリカのヘヴィメタルバンド、ライオットが1979年に発表したセカンドアルバムです。このアルバムは、当初は日本でのみ発売され、アメリカでは輸入盤でのみ入手可能でした。アメリカでのリリースは約5ヶ月後の1979年10月でした。その後、1980年代後半には廃盤となり、1989年まで日本のCDのみでしか入手できませんでした。

2005年6月20日、イギリスのレコード会社Rock Candy Recordsによって、日本国外で初めてCDとして再発されました。

アルバムには、ステッペンウルフの1968年のクラシックナンバー「Born to Be Wild」のカバーも収録されています。

また、「Narita」という名前は、ライオットの派生バンドであり、元S.A.Slayerのメンバーであるギタリストのマーク・リールの他、ボーカルのスティーブ・クーパー、ベースのドン・ヴァン・ステイバーン、ドラムのデイブ・マクレーンによって構成されたテキサスを拠点とするバンドの名前でもあります。

収録曲は以下の通りです。

1面

1. ウェイティング・フォー・ザ・テイキング / Waiting for the Taking
2. フォーティーナイナー / 49er
3. キック・ダウン・ザ・ウォール / Kick Down the Wall
4. ボーン・トゥ・ビー・ワイルド / Born to Be Wild
5. NARITA / Narita

2面

1. ヒア・ウィ・カム・アゲイン / Here We Come Again
2. ドゥ・イット・アップ / Do It Up
3. ホット・フォー・ラヴ / Hot for Love
4. ホワイト・ロック / White Rock
5. ロード・レイシン / Road Racin'

これらの曲は、ガイ・スペランツァとマーク・リールの作詞作曲によるものが基本ですが、一部の曲ではリック・ベンチュラやルー・A・クーバリスも共作しています。

アルバムの参加ミュージシャンは以下の通りです。

ガイ・スペランツァ - ボーカル
マーク・リール - ギター
リック・ベンチュラ - ギター
ジミー・イオミ - ベース
* ピーター・ビテリ - ドラム


アルバムに関連する情報として、ビデオゲーム「Brutal Legend」には、「Narita」と「Road Racin'」の2曲が収録されています。また、「Narita」というタイトルは、三里塚闘争からインスピレーションを得ています。

アルバムのジャケットには、成田空港問題を風刺したイラストが描かれています。4発ジェット機を背景に、骸骨の山の上に力士に扮したジョニー（ライオットのデビューアルバムから登場するマスコットキャラクター）が描かれています。ジョニーは、体は斧を持った人間で、頭はアザラシというユニークな姿をしています。

これらの要素が組み合わさり、「Narita」はライオットの音楽的な多様性と、当時の社会情勢を反映した作品として、多くのファンに愛されています。

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