『ユミ・マツトウヤ・コンプリート・ベスト・ボリューム・ワン』
松任谷由実のベスト
アルバム『ユミ・マツトウヤ・コンプリート・ベスト・ボリューム・ワン』は、
1998年11月6日に東芝EMIからリリースされました。この
アルバムは、彼女の「松任谷」名義での初のベスト盤であり、特に大きな反響を呼びました。これは、当時のベスト
アルバムブームの一環としてリリースされ、冬のオリジナル
アルバムの代わりとして企画された作品です。
アルバムのタイトルに「VOL.1」と付されているものの、続編は未だに発表されていません。この
アルバムの内容はファン投票によって選ばれた楽曲が中心で、トップ5の楽曲が収録されています。
収録曲とその選定プロセス
ベスト
アルバムに収録されている楽曲は以下の通りです。
1位:『DESTINY』
2位:『
守ってあげたい』
3位:『春よ、来い』
4位:『恋人がサンタクロース』
5位:『リフレインが叫んでる』
このように、ファンの支持が集まった楽曲たちがどのように選定されたのかも興味深いエピソードの一つです。ユーミンは自身の美術的センスを活かして、各楽曲にイメージカラーを設け、それを基に選曲を行ったとのことです。また、その夏には新聞を通じてファンからの意見を募るための投票キャンペーンも実施し、熱心なファンの声が反映されています。
売上とその影響
この
アルバムは、同年にリリースされた
サザンオールスターズの『
海のYeah!!』と並んで、特に好評を博しました。初動発売枚数は123万枚を超え、累計では380万枚に達しました。これはユーミンの全作品の中で最高の売上記録となっています。
このベスト
アルバムは、デジタル・リマスターされた音源で構成されており、収録楽曲のなかには前奏部分がカットされているものや、フェイドアウトが短縮されている場合もあるため、聴きやすい仕上がりになっています。特に、初回プレス盤には通常版とは異なる特典が用意されており、170万枚限定で『卒業写真』というボーナストラックが収録されています。
参加ミュージシャン
新曲「groove in retro」と「愛は...I can't wait for you, anymore」には、林立夫や細野晴臣、鈴木茂など著名なミュージシャンが参加しています。これにより、アレンジや演奏にも十分なクオリティが確保されています。
最後に
このように、『ユミ・マツトウヤ・コンプリート・ベスト・ボリューム・ワン』は、
松任谷由実のこれまでのキャリアを一望できるような貴重な
アルバムです。楽曲選定のプロセスや参加ミュージシャンの豪華さも相まって、ファン必見の内容となっています。ユーミンの音楽の魅力を再確認するための一枚として、多くの人に聴かれていることが想像できます。