New スーパーマリオブラザーズ

『New スーパーマリオブラザーズ』は、2006年 5月15日に任天堂から発売されたニンテンドーDS専用のアクションゲームです。前作『スーパーマリオランド2 6つの金貨』以来の横スクロール型のゲームであり、リリース直後から多くの賞を受賞し、その人気は国内外に及びました。日本国内では、発売からわずか数日後の5月25日にも販売が始まりました。このゲームは、ニンテンドーDSにおける売上本数で最多の記録を打ち立て、全世界での出荷本数は3080万本に達しました。

ゲームシステム

本作のゲームシステムは、大ヒットした『スーパーマリオブラザーズ』や『スーパーマリオブラザーズ3』の要素を色濃く受け継いでいますが、ヒップドロップや壁キックなどの新たなアクションも追加されています。加えて、歴代のシリーズから多数のキャラクターが登場し、プレイヤーはお馴染みの仲間と共に冒険します。ステージ選択のマップ式は『スーパーマリオワールド』から引き継がれており、レベル間の移動は左右に行う形になっています。

ゲームの画面は、上がプレイ画面、下がスコア表示や進行状態を示す設計となっており、特定の状況では上下画面が切り替わることもあります。アイテムの一時ストックも可能ですが、画面が入れ替わっている時はそのアイテムを使用できないという気配りもなされています。また、セーブはワールド8クリアまでは特定の条件を満たさなければ行えず、ゲームオーバーになった場合も直前のセーブポイントから再開することができます。

グラフィックは3Dで表現されていますが、ゲームの動き自体は従来の2Dスタイルで維持され、キャラクターたちは二次元的に描かれつつも立体的に表現されています。変身に関しても多くの新しい変身が追加され、これによりゲームのプレイ感も一新されていますが、従来の空を飛ぶ変身は廃止されています。

ゲームモード

本作には、主に三つのゲームモードがあります。

1. マリオモード - 一人用のアクションモードで、プレイヤーはマリオまたはルイージを操作し、クッパJr.がさらったピーチ姫を救出するために冒険します。

2. マリオVSルイージ - 対戦専用の二人プレイモードで、ビッグスターを取り合いながら、限られた数のコースで勝敗を決定します。

3. ミニゲーム - 27種類のミニゲームが展開され、最大4人まで参加可能。ソフトを持っていないプレイヤーもダウンロードプレイで参加できます。

各ゲームモードにおいて特色ある進行があり、特にミニゲームはアクションやパズルといった多様なジャンルが楽しめるようになっています。

ワールドとコース

本作には8つのワールドが存在し、各ワールドには約10のステージが含まれています。ボスとの戦いが各ワールドに用意されており、ゴールにあるポールにしがみつくことでステージクリアが決まります。ポールにしがみついた高い位置によって得られるスコアや、特定条件を満たすことで得られる1UP要素など、プレイヤーの技術が試される場面も多く存在します。

また、各ワールドにはボスとの戦いが設けられ、最後のボスであるクッパを倒すことでエンディングを迎えることができます。クリア後は新たな要素が追加され、再び冒険する楽しみが続きます。

ストーリー

ゲームは、マリオとピーチ姫がピクニックに出かけている最中、突然の雷に襲われ、キノピオたちが城から飛び出し、ピーチ姫がクッパJr.にさらわれるところから始まります。マリオの冒険は、このピーチ姫を救うためにスタートします。それに伴い、彼らの友情や冒険の魅力が物語として描かれ、多くのファンに愛されています。

評価と売上

発売直後から高い評価を受け、2007年度日本ゲーム大賞優秀賞を受賞するなどの実績があります。ファミ通アワードでも優秀賞を獲得し、開発者たちも新作としてのプライドを持って作品を仕上げたことが伺えます。また、販売実績は日本国内で600万本を超え、最終的には649万本に達し、全世界でも3080万本以上の出荷数を記録しています。

このように、『New スーパーマリオブラザーズ』は、グラフィック、システム、ストーリーの3つの面から多くのプレイヤーに支持される作品となっています。

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