New World (L'Arc〜en〜Cielの曲)

「New World」 — L'Arc〜en〜Cielの新たな挑戦

「New World」は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielによる26枚目のシングルで、2005年4月6日にKi/oon Recordsからリリースされました。この曲は、前作「Killing Me」から約3ヶ月ぶりのリリースとなり、長い活動歴の中でも重要な一作となっています。

レコーディングと制作背景

「New World」のレコーディングは、2004年のライブツアーを終えた後、同年9月から始まったアルバム『AWAKE』の制作期間中に行われました。この楽曲では、ドラマーのyukihiroが作詞と一部作曲を担当しており、L'Arc〜en〜Cielのシングルとしては初めての試みです。初回限定版はピクチャーディスク仕様で、ファンにとっても特別感のあるリリースとなりました。

発売から初週の2005年4月18日付オリコン週間シングルチャートでは、首位を獲得。この曲は、前作に続く6作連続、通算15作目の首位獲得となります。

楽曲の特徴とテーマ

「New World」の作詞はyukihiroが手掛け、英語訳はAnisが担当しています。作曲にはyukihiroとhydeが名を連ねており、制作過程ではyukihiroのアイデアをもとにhydeがコーラス部のメロディを変更したという経緯があります。この楽曲は、日本テレビ系プロ野球中継番組『1球の緊張感 THE LIVE 2005』の上半期テーマソングとしても使用されました。

yukihiroは、この楽曲の制作にあたって、これまで避けていた8ビートの速い曲に挑戦することを決意したと語っています。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲に影響を受け、「こういう曲が書きたい」との思いから制作が始まりました。最初は「突き当たって終わってしまう」という暗いイメージの歌詞だったものの、スタッフからの要望を受けて前向きな内容に書き直されています。メンバーたちは、その明るい雰囲気に驚きながらも喜びを感じたといいます。

プロモーション活動

「New World」のリリースプロモーションの一環として、2005年4月2日には、読売ジャイアンツ対広島東洋カープの試合中継にhydeとkenがゲスト出演しました。このような活動を通じて、楽曲の認知度を高めていきました。

ミュージックビデオとその他のリリース

楽曲のミュージックビデオは、野田智雄がディレクターを務め、視覚的にもファンに楽しんでもらえるように作られています。2007年12月5日に発売されたクリップ集『CHRONICLE 3』にも収録されています。

収録曲

本シングルには、以下の楽曲が収録されています：

• - New World / L'Arc〜en〜Ciel

- 作詞: yukihiro
- 英語訳詞: Anis
- 作曲: yukihiro, hyde
- 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano

• - 花葬 平成十七年 / P'UNK〜EN〜CIEL

- 作詞: hyde
- 作曲: ken
- 編曲: HYDE P'UNK
この曲は11thシングル「花葬」のセルフカバーで、ヘビーメタル風のアレンジがされています。

まとめ

「New World」は、L'Arc〜en〜Cielにとって新たな試みに挑んだ意義深いシングルで、メンバーそれぞれの成長や協力が感じられる作品です。今なお、多くのファンに愛され続ける楽曲として、バンドの代表曲の一つとして位置づけられています。

もう一度検索