P'UNK〜EN〜CIEL

P'UNK〜EN〜CIELの概要

P'UNK〜EN〜CIEL（パンク アン シエル）は、日本のロックバンドであり、L'Arc〜en〜Cielのメンバーによるパートチェンジバンドとして2004年に活動を開始しました。このプロジェクトはお遊びも兼ねたもので、同バンドの楽曲をリアレンジし、それぞれ異なるメンバーが新たに演奏するスタイルが特徴です。略称はP'UNKです。

バンドの背景

P'UNK〜EN〜CIELは、L'Arc〜en〜Cielのメンバーが別名義でパートチェンジを行う形式で、1996年に結成されたD'ARK〜EN〜CIEL以来8年ぶりの試みです。この頃、sakuraが在籍していたため、yukihiroが加入した後のL'Arc〜en〜Cielとしてのパートチェンジバンドは、P'UNK〜EN〜CIELが初となります。メンバーは、tetsuya（ボーカル）、hyde（ギター）、yukihiro（ベース）、ken（ドラム）から成り、それぞれがアーティスト名義を変更し、このバンドの活動に臨んでいます。

セルフカバーのスタイル

このバンドは、L'Arc〜en〜Cielが発表した楽曲を新しい視点でセルフカバーすることを目的としていて、活動の間に発表されたシングルのカップリングには各1曲、セルフカバーが収録されています。2004年にリリースしたシングル「自由への招待」から始まり、2011年の「GOOD LUCK MY WAY」まで、12作品のカバーを行いました。また、L'Arc〜en〜Ciel名義のライブでは、アンコールでセルフカバーを演奏する機会が数多く設けられました。

活動の終了

約7年にわたる活動の後、P'UNK〜EN〜CIELのプロジェクトは2011年6月に「GOOD LUCK MY WAY」を最後に終了し、新たなカップリング企画がスタートしました。その後2012年には、L'Arc〜en〜Cielの12thアルバム『BUTTERFLY』の完全生産限定盤に特典CDとして『P'UNK IS NOT DEAD』が収録され、このアルバムはこれまでにリリースした楽曲を新たにミックス、マスタリングしたベストアルバムとなっています。この企画が特典CDとしてリリースされたことに関しては、T.E.Z P'UNKが悔しさを明かしています。

バンドの結成経緯

P'UNK〜EN〜CIELの結成に至るまで、KEN P'UNKは音楽雑誌『GiGS』のインタビューで「ヴォーカルを変えた録音がきっかけだった」と語り、hyde P'UNKも、自身がギターが上手だったら異なるスタイルでの編成ができていたかもしれないと冗談交じりに話しています。メンバーたちはこのプロジェクトを通じて、大人になった後でも楽しい会話を続ける方法として位置付けていました。

音楽性の変化

音楽スタイルに関しては、最初は原曲をパンクロックにアレンジすることが基本でしたが、活動が進むにつれてハードロックやヘヴィメタルの要素が増え、最終的には海外のアーティストをオマージュするような方向性にシフトしています。これまでにリリースされた楽曲には、ハノイ・ロックスやアイアン・メイデンなど、さまざまなアーティストからインスパイアを受けたアレンジが施されています。

制作スタイル

音楽制作では、メンバーが持ち回りでアレンジを担当し、各パートは3テイクまでの試みで録音されます。このスタイルは、後のL'Arc〜en〜Ciel名義のシングル「X X X」から始まるアコースティック・アレンジの企画にも引き継がれています。

P'UNK〜EN〜CIELは、メンバーそれぞれの個性とL'Arc〜en〜Cielの楽曲の新たな側面を引き出し、全く新しい形の音楽を提示しました。

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