NewSUBARU放射光施設

ニュースバル放射光施設の概要

兵庫県赤穂郡上郡町にあるニュースバル放射光施設は、播磨科学公園都市内に位置する中型の放射光施設です。この施設は、電子を加速し貯蔵するための加速器群や、発生した放射光を利用するための実験設備、さらには各種の付属施設から構成されています。

特徴

ニュースバル施設は、特に極端紫外光から軟X線領域の放射光を生成することに特化しており、これによって従来の大型放射光施設であるSPring-8では測定が難しい領域の研究を得意としています。SPring-8と比較すると、ニュースバルは同一の大学が専有しているため、実験機器の入れ替えが不要という利点があります。このため、効率的かつ迅速な研究が可能となります。

また、ニュースバルは大型放射光施設SPring-8の敷地内に設置されており、運営は兵庫県立大学高度産業科学技術研究所が行っています。この施設は国内において大学所有の放射光施設としては最大規模を誇っています。

見学について

一般の見学者がニュースバル放射光施設の内部の実験設備や加速器などを見学するには、毎年4月下旬に行われる施設公開に参加する必要があります。この公開イベントでは、訪問者が専門的な設備を直接見ることができ、その立体的な仕組みを理解する貴重な機会が提供されます。

併設施設

ニュースバル放射光施設には、以下のような関連施設も併設されています。

• - SPring-8：放射光の生成を行う大型施設
• - SACLA：X線自由電子レーザー施設

施設の詳細

ニュースバルの施設においては、以下のような設備が整っています。

• - 線型加速器：全長約140メートル、加速エネルギー1GeV。
• - 蓄積リング：周長118メートル、トップアップ運転およびDecayモード運転で異なる運転モードを提供。最大エネルギーは1.5GeVです。
• - ビームライン：合計で9本のビームラインを備えています。
• - 小型電子線型加速器LEENA（Laser Emitted ElectroN Accelerator）：テラヘルツ光源として利用されます。

アクセス

施設へのアクセスは、JR相生駅から神姫バスを利用して約40分の距離にあります。「SPring-8」行きのバス終点で下車し、そこから徒歩で約5分の場所に位置しています。

関連項目

ニュースバル放射光施設に関連する他の施設や項目には、SPring-8やSACLA、シンクロトロン放射、極端紫外線リソグラフィが含まれます。また、施設に関する最新の情報は、兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の公式ウェブサイトからも得られます。

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