Ninth Peel

UNISON SQUARE GARDENのアルバム『Ninth Peel』

日本のロックバンド、UNISON SQUARE GARDENの9枚目となるフルアルバム『Ninth Peel』が2023年4月12日に発売されました。このアルバムは、前作『Patrick Vegee』から約2年半の時を経て登場し、完全生産限定盤、初回限定生産盤A、初回限定生産盤B、そして通常盤の4種類でリリースされています。

本作には、前作以降にリリースされたシングル、「Nihil Pip Viper」、「kaleido proud fiesta」、および「カオスが極まる」を含む全11曲が収められています。特に注目すべきは、初回生産限定盤に収録されているBlu-rayまたはDVDです。ここには、2022年11月16日に開催された全国ツアー「TOUR 2022『fiesta in chaos』」のKT Zepp Yokohama公演の映像が含まれている他、完全生産限定盤では、同ツアーの青森Quarter公演の映像やライブドキュメンタリー、さらに「kaleido proud fiesta」と「カオスが極まる」のアニメーションミュージックビデオも収録されています。また、映像ディレクターである依田伸隆氏とバンドメンバーの田淵智也氏による対談も収録されており、ファンにはたまりません。

アルバムリリースの発表からは、特別な企画「Nine Peels」が行われ、9つの異なるコンテンツが公開されました。田淵智也氏は、このアルバムを制作するにあたって「構築のロマン」を考えず、過去の作品たちに縛られない自由な発想で曲作りに取り組んだとのことです。その結果、彼が「いい曲だ」と信じられる楽曲を集めたとのことは、確かにこのアルバムの魅力を引き立てています。

例年通り、アルバムの発売を記念したイベント「Ninth Peel museum」も開催され、東京と大阪で4月8日から4月23日までの間に、最新のスタジオライブ映像や、バンドの衣装、ミュージックビデオのミニチュアセットなどが展示されました。さらに、ARアプリと連携したスタンプラリーも行われ、特典としてメンバー手書きのA5リーフレットが配布されるなど、ファンにとっては嬉しい体験が提供されました。

また、興味深い点として、本アルバムはUNISON SQUARE GARDENにとって初めてオリコンチャート1位を獲得した作品でもあります。これは彼らのキャリアにおいて大きな節目となるでしょう。

アルバム収録曲の中でも、特にリード曲「恋する惑星」は、2023年3月30日にミュージックビデオも公開され、リスナーからは非常に良い反響を得ています。この曲は、彼らの魅力を存分に引き出した楽曲として、多くの人々に愛されています。

他に「カオスが極まる」はアニメ「ブルーロック」のオープニングテーマとして用いられ、また「Nihil Pip Viper」は配信限定のシングルでしたが、アルバムでは新たにミックスされたバージョンが収録されています。さらに、エンディングテーマ「Numbness like a ginger」も注目の一曲であり、幅広い方々に楽しんでもらえるような多様なスタイルの楽曲が揃っています。「もう君に会えない」は、先行して披露された楽曲で、公式YouTubeチャンネルでのアコースティックバージョンも話題になりました。

『Ninth Peel』は、過去の作品にとらわれず、アルバムに込められた創意工夫と情熱が感じられる作品に仕上がっています。UNISON SQUARE GARDENの新たな音楽スタイルを体験する絶好の機会です。

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