OATアグリオ

OATアグリオ株式会社について

OATアグリオ株式会社は、東京都千代田区に本社を置く、農薬、肥料、農業資材の研究開発、製造、販売を行う企業です。1950年に大塚化学薬品株式会社として設立され、その後、農薬事業に参入し、現在に至ります。

主力製品と事業

同社は、独自開発した有効成分を使用した農薬を主力製品としています。

農薬: 殺虫剤「オンコル」（有効成分：ベンフラカルブ）、殺ダニ剤「ダニサラバ」（有効成分：シフルメトフェン）などが代表的です。これらは、農業生産において重要な役割を担っています。
肥料: 各種肥料も製造販売しており、植物の生育に必要な栄養を提供しています。
農業資材: 農薬や肥料以外にも、農業生産をサポートする様々な資材を提供しています。

事業所

同社は、日本国内に複数の事業所を展開しています。

本社: 東京都千代田区に位置し、企業活動の中心となっています。
営業所・支店: 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、四国、九州に営業所や支店があり、地域に密着した営業活動を行っています。
研究開発部・工場: 徳島県鳴門市に研究開発部と工場があり、製品の開発と製造が行われています。この施設は、同社が土地を賃借し、建物を保有する形で運営されています。
栽培研究センター: 徳島県鳴門市にあり、農業技術の研究と開発が行われています。
いばらき養液栽培共同試験農場: 茨城県に位置し、養液栽培に関する試験研究を行っています。

沿革

OATアグリオの歴史は、日本の農業の発展とともに歩んできました。

1950年: 大塚化学薬品株式会社として設立。
1952年: 農薬の製造販売を開始。
1970年代: たばこ腋芽抑制剤「OMH-30」や除草剤「パラゼット」などの製品を発売。
1980年代: 殺虫剤「ルビトックス」や殺菌剤「ユニテクト」などを発売。
1990年代: 殺虫剤「オンコル」やカルシウム剤「カルプラス」などの製品を発売。
2000年代: 殺虫剤「グランドオンコル」や殺菌剤「オーシャイン」などを発売。大塚化学株式会社から事業を承継。
2010年: 大塚アグリテクノ株式会社としてMBOにより独立。
2011年: ドイツのバイエル社から水稲除草剤の製造・販売を開始。
2014年: OATアグリオ株式会社に商号変更。東京証券取引所第二部に上場。OATステビア株式会社を設立。
2015年: 東京証券取引所第一部に指定替え。
2016年: インドネシア、中国に海外拠点を設立。OATアグリフロンティア株式会社を設立。
2023年: 東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更。

関係会社

同社は、国内外に複数の関係会社を持っています。

株式会社養液土耕栽培研究所: 養液土耕栽培に関する研究開発を行っています。
旭化学工業株式会社: 100%子会社であり、化学製品の製造を行っています。
OATステビア株式会社: ステビア関連製品の開発・販売を行っています。
OAT&IIL India Laboratories Private Limited: インドに拠点を持ち、農薬の研究開発を行っています。
OAT Pakistan Private Limited: パキスタンに拠点を持ち、農薬の販売を行っています。
Asahi Chemical Europe s.r.o: チェコに拠点を持ち、欧州での事業展開を行っています。
PT. OAT MITOKU AGRIO: インドネシアに拠点を持ち、農薬の販売を行っています。
潤禾（舟山）植物科技有限公司: 中国に拠点を持ち、農薬の販売を行っています。
* OATアグリフロンティア株式会社: 国内に拠点を持ち、農業技術の開発・普及を担っています。


OATアグリオ株式会社は、農薬、肥料、農業資材の研究開発から製造、販売までを一貫して行うことで、農業生産の発展に貢献しています。また、国内外に拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。大塚化学との関係も深く、その技術力を背景に、今後のさらなる発展が期待されます。

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