OLYMPIC (アルバム)

大江千里 - OLYMPIC

『OLYMPIC』（オリンピック）は、シンガーソングライター大江千里が1987年6月21日に発表した6枚目のオリジナルアルバムです。EPIC/SONYから発売され、その後1991年と2013年に再発売されました。

概要

前作『AVEC』からわずか7ヶ月という短い期間でリリースされた本作は、大江千里自身がプロデュースを手掛けました。「明るく、強く、たくましく」というコンセプトを掲げ、全体的にポジティブでエネルギッシュな作品となっています。編曲は、前作に引き続き大村雅朗が担当し、その卓越したアレンジメントが楽曲の魅力を引き立てています。

音楽評論家の小坂洋二は、本作を「全曲すごい」と評価し、大村のアレンジの多様性と完成度の高さを絶賛しています。

収録曲について

アルバムには、バラエティ豊かな全10曲が収録されています。

回転違いの夏休み
路上のさようなら
STELLA'S COUGH
ベスト・アルバム『Sloppy Joe』にも収録されています。
小首をかしげるTシャツ
渡辺美里がコーラスで参加しています。
塩屋
神戸市垂水区の地名がタイトルとなっており、楽曲の間奏には塩屋駅で録音された電車の走行音が使用されています。
エールをおくろう
歌詞は新聞広告のキャッチコピー、曲はシーナ・イーストンの「モーニング・トレイン」からインスピレーションを得ています。渡辺美里がコーラスで参加し、ベスト・アルバム『2000 JOE』にも収録されています。
贅沢なペイン
ベスト・アルバム『Sloppy Joe』に収録。
夏渡し
12枚目のシングル「YOU」のカップリングとして先行リリースされました。国道246号線をタクシーで移動した際の風景からインスピレーションを受け、都会の閉塞感を表現した楽曲です。
YOU
12枚目のシングルとして先行リリース。草原でキーボードを弾きながら歌うPVが印象的です。
gloria
レコーディング終盤に「オリンピック」というキーワードが浮かび、時の流れをスポーツに重ね合わせて歌詞が書かれました。

参加ミュージシャン

本作には、豪華なミュージシャンが参加しています。

西本明 (キーボード)
小林武史 (キーボード)
富樫春生 (キーボード)
松原正樹 (ギター)
佐橋佳幸 (ギター)
伊藤広規 (ベース)
美久月千晴 (ベース)
山木秀夫 (ドラム)
金津ヒロシ (パーカッション)
斎藤ノヴ (パーカッション)
数原晋 (トランペット)
荒木敏男 (トランペット)
西山健治 (トロンボーン)
渡辺美里 (デュエット、コーラス)

リリース形態

LP/CT
CD
CD（1991年再発盤）
Blu-spec CD2（2013年再発盤）

2013年にはBlu-spec CD2仕様で再発売され、音源はリマスター版、ジャケットや歌詞カードはLP盤が復刻されました。

外部リンク

SonyMusic
Olympic – ディスコグラフィ
* OLYMPIC【Blu-spec CD2】 – ディスコグラフィ

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