OMデジタルソリューションズ株式会社:光学機器メーカーの進化
OMデジタルソリューションズ株式
会社は、日本の
光学機器メーカーとして、
オリンパス株式
会社の映像事業部門を受け継ぎ、新たな道を歩み始めています。かつて
オリンパスの一部門だった映像事業は、2021年に独立したOMデジタルソリューションズとして生まれ変わり、
日本産業パートナーズ傘下のOJホールディングス株式
会社に株式の95%が譲渡されました。医療機器や産業用顕微鏡事業は
オリンパスに残されましたが、後にエビデントとして独立し、
ベインキャピタルに売却されています。
この事業譲渡により、OMデジタルソリューションズは「OM-D」「PEN」「ZUIKO」といった
オリンパスの伝統的なブランドを引き継ぎました。当初は、すでに発表済みの製品には「
オリンパス」ブランドを使用していましたが、2021年10月には新たなブランド「OM SYSTEM」を発表。
ミラーレス一眼カメラのOM-DシリーズやPENシリーズ、ICレコーダー、双眼鏡など、同社の全製品に順次適用されています。
2022年9月発売のハイレゾ対応リニアPCMレコーダー「LS-P5」以降の新製品からは「
オリンパス」ブランドが廃止され、「OM SYSTEM」ブランドに統一されました。既存製品についても、2023年1月改訂のパンフレットには「OM SYSTEM」マークが追加されています。
主な製品
OMデジタルソリューションズは幅広い製品群を展開しており、その中心はデジタル一眼カメラです。
デジタル一眼カメラ
OLYMPUS OM-Dシリーズ: マイクロフォーサーズシステムを採用したミラーレス一眼カメラ。35mmフィルム式一眼レフカメラOMシリーズのデジタル版後継として位置付けられています。E-M1X、E-M1 Mark III、E-M1 Mark II、E-M5 Mark III、E-M5 Mark II、E-M10 Mark IV、E-M10 Mark IIIなど多数のモデルが存在します。
OLYMPUS PENシリーズ: 同様にマイクロフォーサーズシステムを採用した
ミラーレス一眼カメラで、
オリンパス・ペンのデジタル版にあたります。E-PL9、E-PL10などのモデルがあります。
OM SYSTEMシリーズ: OMデジタルソリューションズが自社ブランドとして展開するマイクロフォーサーズシステムを採用したミラーレス一眼カメラ。OM-1、OM-1 Mark II、OM-5などが含まれます。
コンパクトデジタルカメラ: 防水性能を備えた「Tシリーズ」があります。OLYMPUS Tough TG-6やOM SYSTEM Tough TG-7など。
録音システム
OM SYSTEM WSシリーズ: Voice-Trekシリーズの後継となるICレコーダーシリーズです。DP-401、VN-551PC、V-872、V-873、VP-20+TP8通話録音セット、DM-750、WS-882、WS-883などがあります。
OM SYSTEM LSシリーズ: OLYMPUS LSシリーズの後継となるリニアPCMレコーダーシリーズです。LS-P4(業界初の
FLAC形式対応)やLS-P5などが含まれます。
その他
双眼鏡なども取り扱っています。
OMデジタルソリューションズは、
オリンパスの伝統を受け継ぎながら、新たなブランド「OM SYSTEM」で新たな価値を創造し続けています。高品質な
光学機器を提供し続ける同社の今後の展開が注目されます。