ONE MORE YMO

『ONE MORE YMO』の魅力

『ONE MORE YMO』（ワン・モア・ワイエムオー）は、名曲の数々を披露するイエロー・マジック・オーケストラ（YMO）のライブ・ベスト・アルバムです。このアルバムは、2000年4月26日に東芝EMI／イーストワールドから発売され、その後の2007年3月21日にはソニー・ミュージックダイレクトから再リリースされました。

アルバムの背景

本作は、前年にリリースされた『YMO GO HOME!』に続く公式のベスト・アルバムであり、YMOの特徴的なサウンドを改めて楽しむことができます。YMOのメンバーである高橋幸宏が選曲と監修を行った背景には、細野晴臣の「ライヴは幸宏のもの」という言葉が大きくあります。このアルバムのリマスタリングは小池光夫が担当し、さらに高橋が一部の曲のミキシングも手掛けています。

アルバムには、コンサートに関する詳細なデータも含まれており、高橋による各収録曲やコンサート・ツアーに関するコメントが掲載されています。また、収録されたトラックは主に時系列に沿って並べられており、リスナーはYMOの成長を感じることができます。

収録曲のハイライト

アルバムは1980年にTBSラジオの番組『それ行け・スネ−クマン!』のオープニング音源から始まり、いくつかのボーナストラックも収録されています。特に注目すべきは、写楽祭でのアコースティック演奏「グリーン・バック・ダラー」で、過去のライブではフル・バージョンがCD化されていなかった貴重なトラックです。また、『ウィンター・ライヴ1981』からは、坂本の独自のピアノアレンジが魅力的な「マス」など3曲が含まれています。

さらに、ライブアルバムのまとめたCDボックス・セット『YMO/L-R TRAX』にも一部が再発された経緯があり、2007年の再発版では新しいデザインが施されています。

音源の魅力

収録曲には、未発表テイクやリミックスが多く含まれており、特に本作では「SNAKEMAN SHOW IN BUDOKAN」といった未発表のパフォーマンスも収録されています。1980年4月23日の日本武道館での音源や、1980年12月27日のライヴからの「RYDEEN」、LAでの「BEHIND THE MASK」など、多彩な楽曲が収められています。

それぞれのトラックには、ライブならではの臨場感があり、アーティストの生の声や観客の反応が音の背後に広がります。この構成により、YMOの音楽の魅力を存分に楽しむことができるのです。

結論

『ONE MORE YMO』は、バンドの重要なライブパフォーマンスを集めた貴重なアルバムであり、YMOを体験するための一枚です。これを聞くことで、彼らの音楽の進化と影響力が伝わり、多くのファンに愛されている理由が改めて理解できることでしょう。

もう一度検索