OPS-18

OPS-18レーダーの概要



OPS-18は、日本無線が製造した2次元レーダーで、主に海上自衛隊の自衛艦に搭載されています。このレーダーは、対水上捜索を目的としており、自衛艦の重要な要素となっています。OPS-18は、他の海上自衛隊の電子機器と同じく、アメリカ軍の軍用電子機器命名規則に従って名付けられていますが、一部独自の工夫がされており、最初の文字が「O」で始まっています。これは、「お船」や「艦載用」といった言葉を基にしており、水上船舶での搭載用途を強調しています。

開発の背景と歴史



OPS-18の開発は、1968年に小笠原諸島が日本に返還されるのを契機に始まりました。この時期、周辺海域の防衛強化が重視され、新しい防衛システムが求められました。昭和48年度計画の一環として、10目標までの衝突予防表示機能（ARPA）を持つレーダーとしてOPS-18は誕生しました。

その後、OPS-18は進化を遂げ、バリエーションが開発されました。護衛艦用のOPS-18-1では、艦艇の運用に特化し、衝突予防機能を省くことで機能性を高め、送信系を二系列化し、感度も向上させました。この型は、護衛艦以外にも砕氷艦や補給艦、訓練支援艦など様々な艦艇に搭載されました。

一方で、OPS-18-2はミサイル艇に対応したレーダーとして開発され、軽量化のためにアンテナをスロットアレイ型に変更し、電源も400ヘルツを導入しました。これにより、より軽量で扱いやすい装備となりました。このモデルは、1号型ミサイル艇（02PG）から装備が始まります。

1992年頃、OPS-18シリーズの設計から25年が経過し、部品の入手が難しくなったため、OPS-18-3が開発されました。OPS-18-3では、部品のモジュール化や信号のデジタル処理が導入され、性能が大きく向上。平成8年（1996年）に装備化され、既存のOPS-16DやOPS-18-1の更新にも使用され、新しい艦艇にも搭載されています。

OPS-18の搭載艦艇



OPS-18は多くの艦艇に搭載されており、その一部を以下に示します:


OPS-18は、海上自衛隊の様々な艦艇に広く利用されており、それぞれのミッションや任務に応じて活躍しています。時代の進化に伴い、OPS-18シリーズも技術革新を反映させ続けており、日本の海上防衛力を支える鍵となっています。

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