OTTAVA con brio

OTTAVA con brio

『OTTAVA con brio』は、クラシック音楽に特化したラジオ番組であり、リスナーからの楽曲リクエストに応じて音楽を流す形で人気を博してきました。この番組は、OTTAVAというラジオ局の中で特異な存在であり、リクエスト番組として位置づけられています。番組は、2023年1月10日にリニューアルされ、リスナーの支持を受けて再スタートを切りました。

第1期（TBS時代）

概要

初期の『OTTAVA con brio』はTBS傘下のOTTAVAが提供していた唯一のリクエスト番組でした。この番組は赤坂サカスに位置するOTTAVAスタジオからの生放送で行われ、リクエストは電子メールや特設サイトから受け付けられました。放送内容は、直近1週間分がオンデマンドで視聴可能で、さらにTBSラジオでも一部の内容が放送されていました。TBSでの放送終了後も、別の音楽番組にコーナーとしてその内容が引き継がれ、リスナーの支持を続けました。

このリクエスト番組は長らく続きましたが、2014年にOTTAVAの運営がナクソス・ジャパンに移管されると同時に終了しました。「con brio」という言葉は音楽において「生き生きと」という意味があり、リスナーからは時に「昆布漁」とも表現されていました。

放送情報

初期の放送は、毎週月曜日から金曜日に行われ、時間帯は異なるものの、最大で月曜から金曜の18:00から25:00までの枠が設けられていました。また、TBSラジオでは初期の1時間のみ放送され、リスナーの期待に応えていました。司会者は「プレゼンター」と呼ばれ、歴代のプレゼンターには斎藤茂や森雄一といった音楽ディレクターやDJが名を連ねています。

特徴的なコーナー

『OTTAVA con brio』では、通常のリクエストに加えて、特有のリクエスト形式がありました。斎藤による「フレーバー・リクエスト」ではリスナーの気分に寄り添った選曲が行われたり、森による「音の花束」ではプレゼント目的のリクエストが受け付けられました。

また、番組には「クラシック・コンシェルジェ」といったコーナーがあり、公演情報が紹介されるなど、音楽文化全般に寄与する活動が見受けられました。さらに、リスナー参加型のコンピレーション企画もあり、数々の楽曲が商品化されるなどの活動も行いました。

第2期

2022年、OTTAVAは新たな展開に入り、リクエスト専門の番組が減少しました。しかし、リスナーからの『コンブリオ』再開の要望が多く寄せられ、2023年1月に再スタートを果たしました。現在は毎週火曜日の21:00から23:00まで放送され、リクエスト番組のニーズに応え続けています。この新しい姿勢にも、リスナーの声が大きな影響を与えています。

現在の放送と今後の展望

新たな『OTTAVA con brio』では、旧作と同様にヴォーカル・アンサンブル カペラの演奏によるテーマ曲が用いられ、リスナーとともにクラシック音楽を楽しむスタイルを大切にしています。今後もリスナーの声に耳を傾けながら、音楽の楽しさを伝え続けていくことでしょう。リスナーは「ブリメン」とも呼ばれ、番組名に由来する親しみやすい呼称が使われています。これからも『OTTAVA con brio』が、クラシック音楽を愛する人々に新たな体験を提供していくことに期待が寄せられています。

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