One Hokkaido Project

One Hokkaido Project（ワン・ホッカイドウ・プロジェクト）

『One Hokkaido Project』は、NHK札幌放送局と北海道内の民間テレビ局5つが連携して実施する共同試みです。このプロジェクトは、北海道の魅力を最大限に引き出し、地域に貢献するために設立されました。2018年、北海道命名150年を祝う機会に発足し、放送局を超えての協力や番組制作を行っています。

プロジェクトの概要

プロジェクトは、「北海道のローカルテレビ局が行えること」をテーマに、地域の発展に寄与することを目指しています。初年度の2018年度には、「伝えていこう」というコンセプトのもとで、キャンペーンソングを制作し、各局の合同による特別番組の放送が行われました。2019年6月には、「情報通信月間」の北海道総合通信局から表彰を受け、プロジェクトの重要性が認識されました。

参加放送局と協賛企業

このプロジェクトには、以下の放送局が参加しています：

• - NHK札幌放送局
• - 北海道放送
• - 札幌テレビ放送
• - 北海道テレビ放送
• - 北海道文化放送
• - テレビ北海道

協賛企業としては、石屋製菓、ニトリ、よつ葉乳業、アイン薬局、ANA、JA共済、アサヒビール、日産自動車、北海道新聞社、ロジネットジャパンなどが名を連ねており、地域の支援を広げています。

キャンペーンソング「私たちの道」

「私たちの道」は、新たな北海道の歌として、50年後も歌い継がれることを目指しています。2018年5月29日から6月26日の間には、視聴者から「未来に伝えたい北海道」というテーマでメッセージを集め、その内容を基に作詞家のなかにし礼と作曲家の蔦谷好位置がタッグを組みました。なかにしは自身の青春時代の思い出を反映させた歌詞を提供し、蔦谷は温かさと未来への希望を感じるメロディを作成しました。この楽曲は、北海道で生まれ育った誇りを持つ子供たちの未来を願ったものです。

音源には、学校行事用の合唱バージョンや、30組38人の著名人による歌唱バージョンがあり、合唱用の楽譜はキャンペーンサイトからダウンロードが可能です。収益は、「ほっかいどう未来チャレンジ基金」と「平成30年北海道胆振東部地震災害義援金」に寄付されます。

特別番組

2018年度には、「みんなで道フェス!2019」が放送され、夢をテーマにした企画が展開されました。この特番では、全道で頑張る人々を紹介し、著名人からのメッセージも交えながら北海道の魅力を伝えました。また、「私たちの道」の大合唱が行われる中で、MVの制作も行われました。この特番は、NHKと民放の6局による同時放送となり、2006年の「我が家に地デジがやってきた」以来の取り組みでもありました。

祝エール企画

2020年には、新型コロナウイルスの影響で卒業式が縮小または中止された学生に向け、「#祝エール」プロジェクトが実施されました。この企画は、北海道の明るい未来を願う想いからスタートしました。参加各局のアナウンサーや著名人が祝賀メッセージを発信し、一般からもメッセージを募集しました。

関連項目

このプロジェクトは、過去のNHKと民放の共同事業の流れを受け継いでおり、地域の絆を再確認するための重要な機会となっています。北海道の未来を担う子供たちに夢を託し、地域をもっと盛り上げる取り組みが今後も続いていくことを強く願っています。

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