Ori and the Will of the Wisps

『Ori and the Will of the Wisps』

ゲーム概要

『Ori and the Will of the Wisps』は、オーストリアのMoon Studiosが制作し、Xbox Game Studiosが発売したアクションゲームです。2015年にリリースされた『オリとくらやみの森』の続編にあたる本作では、幼いフクロウのクゥ（Ku）を探し出すために、主人公オリが新たな冒険に挑みます。物語の舞台は、神秘的な「ニウェンの森」で、オリはこの美しい世界を巡りながらウィスプたちと出会い、様々な試練に立ち向かいます。

本作は、2020年3月11日にXbox OneとMicrosoft Windowsでリリースされ、同年8月6日には日本のマイクロソフトからXbox One向けのパッケージ版が登場しました。その後、2020年9月18日にNintendo Switch向けのデジタル版が配信され、2022年3月24日にはパッケージ版も発売されました。また、前作と本作がセットになった『オリ：ザ・コレクション』も2021年2月9日にリリースされています。

ゲームシステム

『Ori and the Will of the Wisps』は、前作の特徴を引き継ぎつつ、新たな要素を取り入れています。メトロイドヴァニア形式のサイドビューで広大なエリアを探索し、プレイヤーは新たに加わったボス敵との直接対決や、キャラクターからのサイドクエストを楽しむことができます。

セーブシステムには、前作のエナジーを消費して任意の地点でセーブできる仕組みの代わりに、特定地点で自動保存されるオートセーブが導入されました。さらに、ワープ地点を兼ねた「精霊の泉」での保存も可能です。

オリは、各地に存在する「長老樹」から能力を習得し、武器の師範オファーに対価を払うことで新しいスキルを得ます。経験値を溜める「能力ツリー」システムは廃止され、特別な能力を付与する「精霊のかけら」が新たに導入されています。これらはマップ各所や販売員から入手可能です。

能力の一覧

オリが習得できる能力には、近距離攻撃が可能な「精霊の刃」、2段ジャンプ、体力を回復する「蘇生」、矢を放つ「精霊の弓」、瞬時に前方へ移動する「ダッシュ」などが含まれます。また、敵を攻撃する精霊を作り出す「哨塔」や周囲の敵を攻撃する「火炎」など、多彩な能力でプレイヤーをサポートします。

開発背景

本作の開発は、前作『オリとくらやみの森』の成功を受けて始まりました。前作は約8時間でクリアできるボリュームでしたが、多くのプレイヤーがプレイ時間の長さを望んでいたため、続編ではゲームの規模を拡大することが目指されました。また、グラフィックスタイルも2Dから3Dへと進化し、より緻密なキャラクターアニメーションを可能にしました。

ストーリー面でも、前作のエンディングを受けて新たな方向性が求められました。開発チームは、主人公オリの戦闘スタイルを刷新し、セインの役割を他の形で表現することに挑戦しました。

受賞歴

本作は高い評価を受けており、Golden Joystick Awards 2020で「Xbox Game of the Year」を受賞し、さらに「Best Visual Design」や「Ultimate Game of the Year」にもノミネートされています。また、The Game Awards 2020でも複数の部門にノミネートされており、その美しいビジュアルと音楽、アクションアドベンチャーとしての完成度が称賛されています。

まとめ

『Ori and the Will of the Wisps』は、その美しいグラフィックと感動的な物語、洗練されたゲームプレイで、多くのゲーマーに愛されている作品です。冒険を通じて成長するオリと、彼を取り巻く魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、プレイヤーに忘れられない体験を提供します。

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