映画『しゃべれどもしゃべれども』の世界観を凝縮したサウンドトラック・
シングル「Original Soundtrack Single 映画「しゃべれども しゃべれども」」が、
2007年5月23日にリリースされました。
この
シングルには、聴く者の心に響く3曲が収録されています。
まず、目を引くのは、人気アーティストゆずが担当した映画主題歌「明日天気になぁれ」です。
北川悠仁による作詞・作曲、
寺岡呼人との共同プロデュースという豪華な布陣で制作されたこの楽曲は、映画のストーリーと見事に調和し、作品に深みを与えています。さらに、ミュージックビデオも制作されており、著名な写真家・映画監督である
蜷川実花氏がメガホンをとりました。浅草と
月島、映画の舞台となったロケーションで撮影された映像は、楽曲の世界観をより鮮やかに表現しています。
そして、映画の雰囲気を決定づける重要な要素であるメインテーマも収録されています。作曲を手掛けたのは
安川午朗氏。彼の繊細で美しい旋律は、映画の様々なシーンを鮮やかに想起させ、観賞後の余韻をさらに深くします。
最後に、この
シングルには異色の収録内容として、落語家・
古今亭菊志んによる「火焔太鼓」が収録されています。伝統芸能である落語が、現代映画のサウンドトラックに含まれるという点で、非常に興味深い試みと言えるでしょう。菊志ん師匠の軽妙洒脱な語り口調が、映画全体の独特の雰囲気をさらに際立たせています。
この
シングルは、映画『しゃべれどもしゃべれども』をより深く理解し、楽しむための重要なアイテムと言えるでしょう。ゆずの主題歌、映画のメインテーマ、そして伝統芸能の融合という、多様な要素が織りなすサウンドトラックは、映画ファンのみならず、幅広い音楽愛好家にも高く評価されています。
「明日天気になぁれ」は、その後も様々なアルバムに収録され、ゆずの代表曲として広く親しまれています。収録アルバムとしては、『WONDERFUL WORLD』、『
YUZU YOU [2006-2011]』などが挙げられます。これらのアルバムを通じて、「明日天気になぁれ」は、映画『しゃべれどもしゃべれども』の枠を超え、多くのリスナーに愛され続ける楽曲となりました。
本
シングルは、映画音楽、
J-POP、伝統芸能といった複数の要素が融合した、ユニークで魅力的な作品です。映画を鑑賞した方、ゆずのファンの方、そして日本の伝統芸能に興味のある方、全ての方々に、このサウンドトラックを聴いて、映画『しゃべれどもしゃべれども』の世界観を改めて味わっていただきたいと思います。