P-03B

ドコモ スマートシリーズ P-03B：薄型ボディに秘めた驚異のスタミナと高性能カメラ

パナソニック モバイルコミュニケーションズが開発し、NTTドコモから2010年2月に発売されたFOMA端末、P-03B。docomo SMART seriesに属するこの機種は、薄型折りたたみデザインと、そのボディからは想像できないほどの高い機能性を両立させています。

驚異のバッテリー性能

P-03B最大の特徴は、その圧倒的なバッテリー持続時間です。前機種P-09Aの約1.2倍となる960mAhの大容量バッテリーを搭載し、連続待受時間は約750時間という、当時のFOMA機種の中でも最長クラスを実現しました。連続通話時間も約240分、ワンセグ連続視聴時間はECOモード使用で約590分と、非常に高いスタミナ性能を誇ります。この大容量バッテリー搭載により本体は若干厚みを増していますが、その分、長時間安心して利用できる安心感が得られます。バッテリー残量は、「#」キー下のマルチボタン長押し、または電池残量デスクトップアイコン表示で確認でき、パーセンテージと音で知らせてくれるため、電池切れの心配も軽減されます。

洗練されたデザインと操作性

スリムなボディは、最薄部でP-09Aより0.9mm厚くなっていますが、これは大容量バッテリーの搭載と、片手で持ちやすく安定した操作性を両立するための設計上の配慮です。ディスプレイ部とボタン操作部の厚みの比率を約1：3に調整することで、ボタン操作部には適度な厚みを持たせ、使いやすさと安定感を両立しています。ワンプッシュオープンボタンで開いても安定しており、手に馴染む設計となっています。また、フロントパネルにはサブディスプレイを廃し、ステンレスにチタンやクロムを使用した「プラズマハードコート」を採用。金属本来の美しい質感を際立たせています。

高精細ディスプレイとワンセグ機能

メインディスプレイには、フルワイドQVGA液晶に有機ELディスプレイを採用。従来サブディスプレイに採用されていた有機ELをメインディスプレイに採用することで、高い色再現性とコントラストを実現し、鮮やかな映像表示を可能にしています。ワンセグ放送では、「モバイルPEAKSプロセッサー」と60fpsの「モバイルWスピード」を搭載し、滑らかな映像を楽しめます。EPGによる番組表表示や録画予約にも対応し、見逃した番組の視聴も容易です。字幕放送にも対応しています。

高性能カメラ

P-03Bはカメラ性能も大きく向上しており、有効画素数約810万画素の高性能カメラを搭載しています。撮影ボタンを押してから約0.2秒という高速オートフォーカスにより、シャッターチャンスを逃さず撮影できます。「LUMIX」シリーズなどで採用されている「追っかけフォーカス（追尾AF）」や「インテリジェントオート」といった機能に加え、「ラブシャッター」「グループシャッター」といったユニークなオートシャッター機能も搭載。さらに、6軸手ブレ補正も搭載しており、ブレのない美しい写真や動画を撮影できます。撮影した写真は、事前にサイト情報を登録しておくことで、ブログへのアップロードも容易に行えます。

その他の機能

購入時にはいくつかのiアプリがプリインストールされています。ソフトウェア更新により、カメラ撮影時のエラーや、一部サイトでのファイルアップロードの不具合などが修正されています。

まとめ

P-03Bは、薄型デザインと大容量バッテリーによる長時間利用、高性能カメラ、そしてワンセグなど充実した機能を備えた、バランスの取れたFOMA端末でした。当時の最先端技術を凝縮したこの端末は、多くのユーザーに快適なモバイル体験を提供しました。

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