P-09A

ドコモ スマートシリーズ P-09A：進化した薄型折りたたみケータイ

パナソニック モバイルコミュニケーションズが開発し、NTTドコモから2009年6月19日に発売されたFOMA端末、P-09Aは、同社の薄型折りたたみシリーズ「docomo SMART series」に属する1機種です。ドコモはこれを「スマートケータイ」と呼んでいました。P-04Aの後継機として登場した本機は、シリーズの特徴である薄型デザインを継承しつつ、機能面での大幅な進化を遂げています。

デザインと基本スペック

P-04Aを含む同シリーズは最薄部9.8mmを誇っていましたが、P-09Aでは機能強化に伴い、厚さが12.5mmに増加しました。この変更は、高解像度メインディスプレイの採用、厚みのあるサブディスプレイの追加、そしてGPSとBluetoothアンテナの搭載による影響です。電波干渉を防ぐため、筐体素材は従来の金属から樹脂に変更されました。

ディスプレイは、メインがフルワイドQVGAからフルワイドVGAへと解像度が向上し、視認性が向上しました。サブディスプレイには、P705iμ以来となる有機ELを採用。明るく見やすい表示を実現しています。

充実した機能

P-09Aは、GPSとBluetooth機能を搭載。さらに、iアプリオンライン、iウィジェット、Bluetoothを使ったiアプリタッチにも対応し、サービス面でも大幅な強化が図られています。国際ローミングサービスWORLD WINGにも対応し、3Gに加えてGSMローミングも利用可能です。

音質面では、業界初となる「ナチュラルトーク」機能を搭載。電気信号変換による音域補正で、自然でクリアな通話音質を実現しています。「しっかりトーク」と「ゆったりトーク」も搭載され、聞き取りやすさも向上しました。

ビジネスユースを意識した機能として、iウィジェットに「NIKKEI NET」を搭載。日経新聞の最新ニュースや日経平均株価の確認が可能です。

ボタンとベース部には異なる表面処理が施され、操作性を向上。ワンセッシュオープンボタンによる着信応答設定も追加されています。ワンセグは、60fpsの「モバイルWスピード」に対応しています。

その他の機能

・ドキュメントビューアー（PDF、Word、Excel、PowerPointファイル閲覧可能）
・EPG（電子番組表、録画予約機能付き）
・ワンセグ字幕放送
・様々なプリインストールiアプリ

開発と発売、不具合修正

P-09Aは、2009年5月19日に発表され、同年6月19日に発売されました。開発発表時には、他のドコモ端末(F-08A、F-09A、N-06A、N-07A、N-08A、N-09A、P-07A、P-08A、P-10A、SH-05A、SH-06A、SH-07A、L-04A、L-06A、HT-03A、T-01A)と同時に発表されました。発売後には、いくつかのソフトウェア更新により、不具合修正や機能改善が行われています。具体的には、iモードブラウザのJavaScript機能の再有効化、メール表示に関する不具合修正、GSM圏外表示の問題修正、絵文字表示に関する修正などが行われました。

まとめ

P-09Aは、薄型デザインと充実した機能を両立した、ハイスペックな折りたたみケータイでした。ビジネスパーソンをターゲットとした機能や、快適な通話体験を実現する機能など、多くのユーザーニーズに応える機種と言えるでしょう。

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