P-MODEL

P-MODEL: 日本の音楽シーンに影響を与えたテクノポップグループ

P-MODEL（ピー・モデル）は、1979年に結成された日本の音楽グループです。初期のスタイルにテクノポップが色濃く反映されており、特に1980年代には「テクノ御三家」と呼ばれる一角を担いました。2000年に無期限の活動休止に入ったものの、中心メンバーの平沢進は新たに「核P-MODEL」として活動を再開し、音楽の新たな側面を探求しています。

結成からの軌跡

P-MODELは1979年1月1日に前身バンド「MANDRAKE」の解散を経て結成されました。同年7月にリリースしたシングル『美術館で会った人だろ (ART MANIA)』でメジャーデビューを果たします。初のアルバム『IN A MODEL ROOM』では、ジョージ・オーウェルの名作『1984年』を基にしたコンセプトを展開。この作品を通じて彼らは、テクノポップのシーンにおける重要な存在に成長しました。

1981年には3rdアルバム『Potpourri』を発表し、テクノからの脱却を宣言。時代に応じてメンバーや音楽スタイルが変化し続け、1988年12月には活動を凍結することを発表しました。その後、1991年に短期間の活動再開を果たし、再びテクノポップを前面に出したスタイルに戻ります。特に、デジタルサウンドに移行し、インターネットの黎明期にはMP3配信を試みるなど先駆的な活動を行いました。

2000年には解体を宣告し、その後「培養」期間に入りました。これによりP-MODELは一度活動を休止することになりますが、アメリカの音楽レビューサイト「Rate Your Music」では、海外のリスナーからテクノ・ニュー・ウェイブバンドとして高い評価を得ています。

核P-MODELによる新たな活動

2004年からは平沢進を中心とした「核P-MODEL」として活動が始まります。当初は平沢のソロプロジェクトとしてスタートしましたが、2ndアルバム『гипноза』にはP-MODELのオリジナルメンバーも参加しました。ライブパフォーマンスにも新たな協力者が加わるなど、これまでのスタイルを踏襲しつつ、新しい形態での音楽づくりが行われています。

メンバーと音楽性の変遷

メンバーは時期ごとに多くの変遷があり、様々なスタイルを模索しました。独自のサウンドに影響を受け、新しい試みを続けた結果、特に音楽性の幅が広がり、ヒット曲も多く生まれました。また、音楽制作においては、各メンバーが異なる役割を果たし、より多様な音楽体験を提供しました。

エピソードと文化的影響

P-MODELのメンバーの関係は今も良好であり、過去のコラボレーションや、同時期に活動していたアーティストとの交流も続いています。彼らの音楽やキャラクターが、アニメや漫画に影響を与えたという話もあり、特に「けいおん！」におけるキャラクター名はP-MODELのメンバーに由来しているとされています。

平沢自身もSNSなどで過去のエピソードを語り、ファンとのコミュニケーションを大切にし続けています。それにより、P-MODELの音楽は世代を越えた幅広い支持を受けています。今後の動向にも注目が集まります。

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