P2002

FOMA P2002は、松下通信工業（現パナソニック モバイルコミュニケーションズ）が製造し、NTTドコモから発売された第三世代携帯電話（FOMA）端末です。この端末は、NEC製のN2002をベースとしたOEM製品であり、両機種間には多くの共通点が見られます。しかし、外観デザインや細かな仕様において、P2002独自の変更点も存在します。

デザインと特徴

P2002の基本設計は、ベースとなったN2002とほぼ同一です。しかし、受話スピーカー部分とメモボタン周辺のデザインは大きく異なっており、P2002独自の印象を与えています。一方で、端末裏面はN2001やN2002と共通のデザインを採用しています。

ボディカラーには、N2002にはないアクアメタルが採用され、P2002の個性を際立たせています。また、FOMAロゴと端末型番の配置が入れ替わっており、キーのフォントもN2002とは異なるものが使用されています。これらの細かな変更点が、P2002のデザイン上の特徴となっています。

機能面では、連続待ち受け時間が55時間と、N2002と同等の性能を誇ります。販売時には、予備の電池パックが1つ同梱されており、長時間の利用にも対応できるように配慮されています。また、iモーションにも対応しており、当時のモバイルエンターテイメントを楽しむことができました。

歴史

P2002は、2002年に市場に投入されました。以下に、その主な歴史をまとめます。

2002年3月20日：テレコムエンジニアリングセンター（TELEC）による技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号 01XYAA1006）。この認証は、端末が技術基準に適合していることを証明するもので、発売に向けて重要なステップでした。
2002年6月5日：ドコモから正式にP2002が発表されました。この発表により、一般の消費者にP2002の存在が知られることとなりました。
2002年6月13日：P2002が発売開始。消費者は店頭でP2002を実際に購入し、利用することができるようになりました。
2010年3月31日：P2002で使用されていた電池パックの提供が終了しました。これにより、P2002の保守が段階的に縮小されることになりました。

関連情報

P2002は、以下の機種やサービスと関連があります。

N2002：P2002のベースとなったNEC製のFOMA端末。両機種は、デザインや機能面で多くの共通点を持っています。
NTTドコモ：P2002を販売した通信キャリア。
FOMA：NTTドコモが提供していた第三世代携帯電話サービスのブランド。

外部リンク

NTTドコモ、iモーション対応の「FOMA P2002」を発表 - ITmedia MobileによるP2002の発表に関する記事。当時の情報を詳しく知ることができます。

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