PINK (バンド)

PINK（ピンク）

PINKは、日本のロックバンドとして1983年に結成され、1989年に活動を凍結した。彼らの音楽スタイルは「無国籍サウンド」と称され、独自の音楽的アプローチを持ったバンドとして知られている。

結成と初期の歴史

バンドの起源は、福岡ユタカ、矢壁アツノブ、ホッピー神山の三人が中心となり、前身バンド「おPINK兄弟」を結成したことに遡る。当初はメンバー構成が流動的だったが、後に東京ブラボーの岡野ハジメや爆風銃のスティーブ衛藤、ショコラータの渋谷ヒデヒロが加わった。1983年、彼らは「PINK」として正式にデビューを果たした。

デビュー以来、彼らの音楽は次第に注目を集め、1986年には『アドリブ』誌で「'85年ベスト・レコード日本のポップ･ソング部門」で第一位に輝くほどの成功を収めた。同年にはイギリスのRIMEレコードからEPをリリースし、国際的な評価も得た。

作曲とメンバーの変遷

PINKの最初の3枚のアルバムでは、福岡がほとんどの楽曲を作曲していたが、4枚目のアルバム『CYBER』からは岡野やホッピーも作曲に参加するようになった。バンドはメンバー各自が独自のスタイルを持つようになり、5枚目のアルバム『RED & BLUE』では各自のソロのような形が強くなった。こうした変化を経て、バンドは1989年に活動を凍結する決断をした。

メンバーとサポートメンバー

PINKは主に、福岡ユタカ、矢壁アツノブ、ホッピー神山、岡野ハジメ、スティーブ衛藤、渋谷ヒデヒロの6人で構成されていた。しかし、サポートメンバーや多くのレコーディングミュージシャンとの関わりも多く、吉田美奈子、大谷レイブン、沖山優司、鈴木賢司などがライブサポートを行った。

さらに、布袋寅泰やBANANA、吉田美奈子など、多くの著名アーティストが彼らのレコーディングに参加し、PINKの音楽作りに貢献した。

エピソードと影響

PINKのメンバーには多くの興味深いエピソードがある。福岡ユタカは「エンちゃん」、矢壁アツノブは「カメちゃん」と呼ばれていた。また、矢壁は学生時代に王様と共に「ハートブレイカーズ」というバンドを結成するなど、彼らの音楽のルーツも面白い。

桑田佳祐がサザンオールスターズのアルバムに収録した曲は、PINKにリスペクトを込めたものであり、彼らの音楽が他のアーティストにも影響を与えたことを示している。

ディスコグラフィ

PINKのディスコグラフィには、シングルやアルバムが多数あり、日本国内だけでなくイギリスにおいても作品をリリースした。特に、彼らの音楽は多くの人々に親しまれ、ライブパフォーマンスも数多く行われた。

バンドは、1983年から1989年にかけて多くのライブ活動を行い、その中でも多くのファンに支持され続けた。

結論

PINKの音楽キャリアは、無国籍なサウンドとともに多彩なメンバーの個性が光っていた。凍結後も、彼らの音楽は多くの人々の心に深く刻まれ、多くの後輩アーティストに影響を与える存在となっている。

もう一度検索