POINTS-2

『POINTS-2』は、日本のシンガーソングライター尾崎亜美がリリースした14作目のレギュラーアルバムであり、彼女にとって2枚目となるセルフカバーアルバムです。このアルバムは、彼女が他のアーティストに提供した楽曲を再録したもので、前作『POINTS』の成功を受けて製作されました。また、1992年には続編となる『POINTS-3』が発表されています。

アルバムには、尾崎自身が作詞・作曲・編曲を手がけた楽曲が数多く収録されており、彼女の独特な音楽スタイルが存分に引き出されています。各トラックは、彼女が過去に他のアーティストに提供した楽曲で構成されており、それぞれに新たな解釈が加えられています。

収録曲の一つ目は「曇りのち晴れ」です。この曲は志村香に提供されたもので、尾崎が楽曲制作において追求してきた情感を描いています。

次に「ボーイの季節」。これは松田聖子のために作曲され、映画『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』の主題歌に起用されました。楽曲は耳に心地よいメロディーが特徴です。さらに「涙を海に返したい」は杏里に提供された楽曲で、心に響く歌詞が印象的です。

南翔子に提供された「恋は行方不明」は、尾崎の繊細な歌詞表現が光る一曲です。また、岡田有希子にあたる「Summer Beach」は、夏の爽やかな雰囲気を感じさせる楽曲です。「Know How」は松本伊代への提供曲で、原曲の日本語をもとにした英訳詞版として新たな魅力を引き出しています。これにより、国境を越えた普遍的なメッセージが受け継がれています。

さらに「微風のメロディー」は河合奈保子への提供曲で、夏の微風を感じさせるような優しい曲調が特徴です。そして「夏の幻影（シーン）」は松田聖子への楽曲であり、元のアルバム『The 9th Wave』の一部として認識されています。

最後に、アルバムにはオリジナル楽曲「Air Mail」も収録されています。この曲は、尾崎亜美自身の独創性が表現されており、他のセルフカバー楽曲とは一線を画す内容となっています。さらに「時に愛は」は再び松本伊代への提供曲であり、彼女の愛に対する深い洞察が込められています。

このように『POINTS-2』は、尾崎亜美の音楽的才能が凝縮された作品であり、提供したアーティストたちの魅力を再発見する機会を提供しています。彼女の音楽が、如何に多くの人々の心に響いているかを改めて実感させてくれる名盤です。

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