POP LIFE (JUDY AND MARYのアルバム)

アルバム『POP LIFE』の魅力

JUDY AND MARYの5枚目のアルバム『POP LIFE』は、1997年にリリースされ、初週に70万枚、最終的には120万枚を売り上げました。これは彼らにとって、前作に続く2枚目のミリオンセラー作品となります。この成功は、幅広い楽曲群とバンドの成長を示すものであり、多くのファンに愛され続けています。

音楽スタイルの転機

アルバムの大部分はギタリストのTAKUYAが手掛け、従来の恩田充の楽曲が中心だったところから、作詞・作曲面での変化が見られました。このアルバムには、シングル曲やカップリング曲が多く収録されており、特に「ミュージック ファイター」「散歩道」など、ヒットが連発しました。

ただし、制作過程は決して順調ではありませんでした。JUDY AND MARYは、その時点で明確な音楽スタイルを見失っていたことや、ボーカリストのYUKIが喉の手術を受けたことが影響し、声質に変化が見られるようになりました。これにより作詞作業でもかなりの苦労があったとされています。しかし、YUKI本人はこのアルバムに対し「とても好きなアルバム」と評価をしています。

アルバムの特別版

『POP LIFE』の初回仕様には、カラフルなケースや円形ブック、ピクチャーCDといった特別な要素があり、ファンの心を惹きつけました。また、CDとMDという二種類のフォーマットで同時にリリースされ、多様なリスナーにアプローチしています。

収録曲の詳細

このアルバムには以下の楽曲が収められています。
1. ドュビドュバディスコ フィーチャリング ウィズ サー・サイコ・セクシー (0:16)
- 次の「ミュージック ファイター」へのブリッジとして制作。
2. ミュージック ファイター (3:42)
- 作詞: Tack and yukky、作曲: TAKUYA。AXIAのCMソングも担当した15thシングル。
3. イロトリドリ ノ セカイ (5:52)
- こちらもTAKUYAによる作詞・作曲が光ります。後に16thシングルとしてもシングルカットされました。
4. 散歩道 (5:05)
- この曲は、ドラマ『ニュースの女』の主題歌としても有名で、YUKIが作詞を手掛けています。
5. BATHROOM (4:04)
- 資生堂CMソングとして起用された13thシングルのカップリング曲でもあります。
6. ランチ イン サバンナ (5:00)
- TAKUYAの独創的な楽曲が特徴。
7. ジーザス! ジーザス! (4:12)
8. ステキなうた (4:28)
9. ナチュラル ビュウティ'98 (3:49)
10. 手紙をかくよ (4:05)
- これもまた後に17thシングルとしてカットされました。
11. グッバイ (3:41)
12. LOVER SOUL (6:01)
- こちらは曲調が印象的な13thシングルです。

まとめ

全体を通して、『POP LIFE』はJUDY AND MARYの音楽的探求の一環を示す重要な作品です。アルバムの魅力は、様々なジャンルを取り入れ、多様なリスナーに共感を呼び起こす点にあります。また、彼らの音楽が持つ力強さと、YUKIの独特な表現力が融合し、その結果鮮やかな作品となりました。バンドは音楽性を模索し続けていますが、この『POP LIFE』がそのプロセスの一端を担っていることは間違いありません。

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