PRIDE (格闘技イベント)

PRIDE（プライド）

PRIDEは、1997年から2007年にかけて日本で開催された総合格闘技イベントで、世界的に影響力を持つ重要な大会でした。最初はKRSという団体が運営し、その後DSE（ドリームステージエンターテインメント）が運営を引き継ぎました。海外では『Pride Fighting Championships』（略称PRIDE FC）として知られています。

ローカルイベントから始まったPRIDEは、瞬く間に人気を集め、2000年代初頭には『世界最高峰の舞台』として確固たる地位を築きました。その間、数多くの選手が活躍し、格闘技人気を牽引しました。特に2002年には、『Dynamite!』というイベントで国立競技場に9万人以上を動員し、日本の格闘技興行史上最大の観客数を誇る大会とし、またPPV（ペイパービュー）売上数も当時の日本記録を打ち立てました。2003年には東京ドーム大会で6万人以上を動員し、UFCからも一目置かれる存在となりました。

PRIDEは、主にさいたまスーパーアリーナで数多くのイベントを開催しました。2005年の「PRIDE GRANDPRIX」や「PRIDE男祭り」では合わせて数万を集め、同会場の歴代最多動員記録にも認定されています。こうした興行成績は、格闘技界におけるDSEの影響力を強め、PPVビジネスの先駆者としても知られています。

PRIDEのイベントには主に四つのシリーズがありました。「PRIDEナンバーシリーズ」やトーナメント形式の「PRIDE GP」、特に中軽量級の対戦を特徴とした「PRIDE武士道」、そして年末に行われる「PRIDE男祭り」が存在します。これらの大会はすべて、オンエアされる瞬間が期待され、人気選手が一堂に会するオールスター大会として注目されました。

PRIDEの成長には、メディアの影響も大きく、選手の活躍がテレビでも広く報じられ、多くのファンを惹きつけました。日本の格闘技界でも大きな位置を占め、多くの選手たちのキャリアをも形成しました。また、特別なルール設定や注目カード、さらにはオリンピック金メダリストに代表される強豪選手の参戦も、ファンの期待感を高める要素となりました。

しかし、2007年には、PRIDEの運営がアメリカのUFCに買収され、その後イベントは開催されなくなりました。この買収はPRIDEの消滅を招き、多くの選手がUFCなどで活躍するようになったものの、PRIDE時代の名選手たちがUFCで新たな歴史を刻む機会ともなったのです。PRIDEの消滅に際し、ファンたちは多くの悲しみと失望を感じましたが、同時にその理念と精神は、後に設立されるRIZINなどに引き継がれることとなります。

PRIDEの成功は、いかにして格闘技が日本に浸透し、多くの人々に愛される存在となったかを示しています。今も尚、PRIDEの大会テーマ曲は格闘技業界で多くの場面で使用され、PRIDEの名前は多くのファンの記憶に残っています。PRIDEの影響は、未来のイベントやファイターたちにも色濃く反映されています。

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