PSソリューションズ

PSソリューションズ株式会社について

PSソリューションズ株式会社は、ソフトバンク・ペイメント・サービス（現：SBペイメントサービス）株式会社からシステムソリューション事業を承継し、設立された企業です。ソフトバンクグループの一員として、情報技術を活用した幅広いソリューションを提供しています。

事業領域

PSソリューションズは、主に以下の3つの事業領域で活動しています。

1. 代理店事業: オラクルをはじめとする外資系IT企業のパートナーとして、製品の販売や導入支援を行います。
2. 自社製ソフトウェアの開発・販売・サポート事業: 独自のソフトウェア開発を行い、販売・サポートまで一貫して提供しています。
3. ITアウトソーシング事業: 企業のIT部門を支援するアウトソーシングサービスを提供しています。

これらの事業を通じて、多様な顧客ニーズに対応し、ITソリューションの提供を通じて社会の発展に貢献しています。

沿革

PSソリューションズは、設立以来、以下の様な歴史を刻んできました。

2010年9月: ソフトバンク・ペイメント・サービスの100%出資子会社として設立。
2010年9月: ソフトバンク系3社のコンタクトセンターにCTIソリューション「CORELIS」を導入。
2011年5月: オラクル社と企業向けクラウド事業で提携。
2012年2月: 情報セキュリティマネジメントシステム認証基準「JIS Q 27001:2006 (ISO/IEC 27001:2005)」を取得。
2013年4月: 本社を汐留シティーセンターに移転。
2014年12月: ソフトバンクグループの100%子会社となる。
2015年10月: 日立製作所と共同開発した農業管理システム「e-kakashi」を発売。
2015年12月: 「e-kakashi」のサービス提供を開始。
2017年7月: サッポロビールのぶどう園で「e-kakashi」が導入、国際熱帯農業センターがコロンビアで実証実験を開始。
2019年10月: コロンビアの「スマートライスファーミングプロジェクト」に「e-kakashi」を納入。
2021年8月: 本社を東京ポートシティに移転。

e-kakashi（いいかかし・イーカカシ・e-案山子）について

「e-kakashi」は、PSソリューションズと日立製作所が共同開発した農業管理システムです。ソフトバンクイノベンチャーで提案され、事業化されました。このシステムは、農作物の栽培環境に関する様々なデータを収集・分析し、データに基づいた精密農業を支援します。

システムの構成と機能

「e-kakashi」は、子機、親機、クラウドデータベースから構成されています。

子機: 温度、湿度、土壌水分量、日射量、多点温度、二酸化炭素濃度などのセンサーを搭載。バッテリー駆動で、長期間の使用に対応。
親機: 子機からのデータを収集し、クラウドにアップロード。3G・LTE通信モジュールを内蔵。
クラウドデータベース: 収集されたデータを蓄積。スマートフォンやタブレットからアクセスして生育状況をモニター可能。

システムの特徴

データ可視化: 温湿度、土壌水分などのデータを可視化し、栽培環境の最適化を支援します。
ekレシピ: 蓄積されたデータに基づき、地域や作物に最適な栽培ノウハウを作成します。
科学的農業: 勘や経験に頼る栽培から、データに基づく科学的な農業への転換を促進します。
就農支援: 就農者の世代交代や新規就農者の誘致・定着をサポートします。

導入事例

「e-kakashi」は、サッポロビールのぶどう園やコロンビアのスマートライスファーミングプロジェクトなど、国内外で様々な導入事例があります。農業の効率化や品質向上に貢献しています。

価格と対象

機器代金は親機1台、子機1台で74万9,600円（税別）。月額利用料は7,980円（税別）から。主な対象は農家ではなく、自治体やJAの営農指導者です。

まとめ

PSソリューションズは、ソフトバンクグループの技術力を背景に、ITソリューションの提供を通じて、様々な分野で社会の発展に貢献しています。特に、農業分野においては、「e-kakashi」のような革新的なシステムを通じて、持続可能な農業の実現を目指しています。

脚注

ソフトバンクグループ - 現・親会社
SBペイメントサービス - 元・親会社
SBイノベンチャー
日本の農業

外部リンク

PSソリューションズ 公式サイト
e-kakashi 公式サイト

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