Paramount+

Paramount+の概要

Paramount+（パラマウントプラス）は、世界中でサービスを展開している定額制ビデオ・オン・デマンドサービスです。このプラットフォームは、パラマウント・グローバルが所有し、主にオリジナル番組やCBSの放送中のライブストリーム、過去のCBS番組、さらにはパラマウント映画の作品を配信しています。Paramount+は、2021年3月にCBS All Accessから名称を変更し、以降も多様なコンテンツを提供してきました。

歴史の歩み

Paramount+の前身であるCBS All Accessは、2014年にアメリカでサービスをスタート。その際、コマーシャルを含むプランは月5.99ドル、除外したプランは月9.99ドルで提供されました。2017年には海外進出を発表し、2018年にはカナダでのサービス開始に成功。その後、オーストラリアでは「10 All Access」という名で展開されました。

2021年2月、バイアコムCBSがParamount+を開始することを発表し、3月4日に正式にサービスを開始しました。初めて北米と南米で利用可能になり、その後、中北欧、オーストラリアなどへも展開しました。特に注目すべきは2021年8月にコムキャストと提携し、ヨーロッパ地域で「SkyShowtime」を開始したことです。

2022年には、オリジナル作品を含むShowtimeとの統合が発表されており、2023年には「Paramount+ with Showtime」という名称に変更される予定です。

日本でのサービス開始

特筆すべきは、2023年12月1日に日本でのサービスがスタートしたことです。アジアでは韓国に次いでの展開となり、パラマウント・グローバルは独自の配信サービスを行わず、衛星テレビ局WOWOWとケーブルテレビ会社JCOMと提携し、既存のビデオ・オン・デマンドサービスに一部作品を追加する形で提供しています。その後、2024年にはAmazon Prime VideoのParamount+チャンネルが開設され、多様な作品が確保されています。

ビジネスの課題

2023年には会員数が6000万人を超えたものの、ストリーミング市場では競争が激しく、5位のシェアに留まっています。さらに、Showtimeとの統合においては17億ドルを投資し、12億ドルの赤字を計上しているため、撤退か他社との提携の可能性が議論されています。また、サービス縮小の一環として、既に製作済みのアニメーション作品なども一部削除される動きが見られました。親会社の方針もあり、コンテンツ供給を続けると発表されており、今後の展開に注目が集まります。

スポーツとの関係

Paramount+は、イタリア・セリエAやドイツ・ブンデスリーガのクラブチームのスポンサーも務めており、サッカーとの関与が深まっています。2022-23シーズンからはインテル・ミラノのユニフォームスポンサーとなり、2023-24シーズンからは1.FCウニオン・ベルリンの胸にもその名が刻まれています。

まとめ

Paramount+は、今後も多様なコンテンツを提供することで、ストリーミング市場でのプレゼンスを強化し続けています。特に、国際的な展開やパートナーシップの拡大が、今後の戦略において重要な役割を果たすことでしょう。

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