Pixel Tablet

Google Pixel Tablet

Google Pixel Tabletは、2023年6月20日にアメリカなどで発売されたGoogle Pixelブランドのタブレットです。Googleによって設計、開発、販売されており、日本ではGoogle Storeのほか、auやソフトバンクからも販売されています。

概要

Pixel Tabletは、Googleが開発したタブレットとしてはPixel Slate以来の製品です。充電スピーカーホルダーと組み合わせて使用することで、他のAndroidタブレットとは異なる特徴を持っています。この製品は「置いても持っても使いやすいタブレット」であり、「Google純正」であることが強調されています。

特徴

デザイン

Google I/O 2022で初めて公開された映像では、マットで柔らかいタッチ素材で作られたバックパネルや、丸みを帯びたデザインが特徴として強調されました。本体は100%リサイクルアルミニウム製で、ナノセラミックコーティングが施されています。

本体性能

ディスプレイは10.95インチのWQXGA LCDで、解像度は2560×1600ピクセル（276ppi）、アスペクト比は16:10です。前面と背面に8メガピクセルのカメラを搭載しており、1080p・毎秒30フレームの動画撮影が可能です。本体右端には2つのスピーカーがあります。内蔵バッテリー容量は27Whで、付属の充電ドックで充電します。ストレージは128GBまたは256GB、RAMは8GB（LPDDR5）です。CPU（SoC）にはGoogle Tensor G2、セキュリティモジュールにはTitan M2を搭載しています。3.5mmイヤホンジャックは搭載されていません。

動画ストリーミング視聴は最大12時間可能で、ペン型端末での入力や、Pixelスマートフォンに搭載されている「消しゴムマジック」などの写真編集機能も利用できます。

充電スピーカーホルダー

付属の充電スピーカーホルダーに装着すると、15Wの充電が可能になります。さらに、Nest Hubのようにスマートディスプレイとして、スマートスピーカーとしても機能します。スピーカーはモノラルです。

ソフトウェア

前モデルのPixel SlateではChromeOSが搭載されていましたが、Pixel Tabletではタブレット向けに強化されたAndroid 13が搭載されています。発売から3年間の機能アップデートと、5年間のセキュリティアップデートが提供されます。

歴史

2019年6月、GoogleはPixel Slateの不振によりタブレット事業からの撤退を表明しました。しかし、2022年3月には、Nest Hubに似たスマートディスプレイの開発が報じられ、同年5月にはタブレット事業への再参入を発表しました。Pixel Tabletは、TensorシリーズをSoCに採用した初のPixelブランドのAndroidタブレットです。

2022年10月6日には正式発表が行われ、2023年4月にはアメリカ連邦通信委員会の承認を受け、2023年5月10日のGoogle I/O 2023で詳細が発表されました。

評価

Googleがタブレット事業から撤退した後、The Vergeのディーター・ボーンは、Googleのタブレットへの取り組みを批判し、タブレットを優先事項としていないことが失敗の原因であると指摘しました。また、AppleのiPad Proに追いつくのは難しいだろうと予測しました。

その後、Pixel Tabletが発表されると、The Vergeのジョン・ポーターはGoogleの戦略を評価しつつ、ダン・ザイフェルトはデザインを批判しました。J.R.ラファエルは、上位モデルの外観とは異なり、スマートディスプレイに似ていると指摘し、GoogleはiPadと競合しようとしていない可能性があると結論づけました。

関連項目

Google_Pixel'>Google Pixel
Google_Nest'>Google Nest

外部リンク

* Google Pixel Tablet - Google ストア

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