Pixelfed

Pixelfed（ピクセルフェッド）

Pixelfedは、自由でオープンソースの写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービスです。このプラットフォームは、電子メールプロバイダと同様の分散型アーキテクチャを採用しており、ユーザーのデータは中央集権的なサーバーに保存されることはありません。これにより、個人のプライバシーが大いに重視されています。さらに、PixelfedはActivityPubプロトコルを利用しているため、利用者はマストドンやPeerTube、Friendicaなど、同じプロトコルを用いる他のソーシャルネットワークとも簡単にやり取りが可能です。Pixelfedや他のActivityPubを利用したプラットフォームは、総じてFediverseと呼ばれるネットワークの一部として見なされています。

特徴と機能

Pixelfedは、コンテンツ操作アルゴリズムを使用せず、時系列に基づいたタイムラインを実現しています。投稿は、フォロワー限定、公開、あるいはUnlistedの3つのオプションから選ぶことができ、他のユーザーにどのように見せるかを自由に判断できるのも大きな特徴です。

また、Pixelfedではアカウントのフォローを承認制に設定することもでき、フォローリクエストを承認することで、承認したユーザーのみがフォロワーとして追加されます。

利用者は、接続したPixelfedインスタンスを通じて独立した分散型の写真コミュニティで、写真、ストーリー、コレクションを投稿できます。利用者による投稿はローカルフィードに表示され、他のFediverseインスタンスからのコンテンツはグローバルフィードに反映されます。ホームフィードにはフォローしているユーザーの最新の投稿が並び、発見ページでは興味を引く画像が提示される仕組みです。各投稿には最大10枚の写真や動画を添付できるため、表現の幅も広がります。

加えて、Pixelfedは発見フィードやコンテンツ警告に関する機能も備えており、ユーザーが快適に利用できるような設計がされています。現在、AndroidおよびiOS向けの公式アプリが開発中で、さらなる利便性の向上が期待されています。

セキュリティ

PixelfedではTOTP（Time-Based One-Time Password）を利用した多要素認証がサポートされており、セキュリティ面でもユーザーに安心感を提供しています。

反応と評価

Pixelfedは「より魅力的で倫理的なInstagramの代替手段」とされ、2020年にはNLnetからも評価されました。2022年にはJohn Voorheesが、iOSでのPixelfedの使用経験について、ActivityPubプロトコルを基にした分散型のInstagramのようなサービスとして高く評価しています。また、2023年には、InfoWorldのコラムニストAndrew C. OliverがマストドンやPixelfedの安全性について言及し、Fediverseへの移行を強く推奨しています。OLiverは「Pixelfediverse」はまだ初期段階にあるものの、そのコンテンツは興味深く、操作が少ないと述べています。

さらに、LifewireのCharlie SorrelもPixelfedの柔軟性を取り上げ、ActivityPubによってTwitterよりも優れている可能性を示唆しています。Pixelfedは多くの書籍や会議でも取り上げられ、世間からの注目を集めているサービスの一つといえるでしょう。

関連情報

Pixelfedは、分散型ソーシャル・ネットワークの一環として、さまざまなプロトコルやソフトウェアの比較が行われています。公式ウェブサイトやGitHubリポジトリも提供されており、興味がある方はぜひ確認してみてください。

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