PlayStation 2のゲームタイトル一覧 (2000年-2001年)

PlayStation 2 ゲームタイトル一覧（2000年-2001年）

PlayStation 2（PS2）は、2000年代初頭のゲーム業界を牽引したゲーム機であり、数多くの名作が誕生しました。本稿では、PS2本体が発売された2000年から2001年にかけて発売されたゲームソフトを振り返り、当時の状況を概観します。

発売ソフトの形態・変遷

2000年

2000年3月4日のPS2本体発売と同時に、多くのゲームがリリースされました。しかし、初期のゲーム開発においては、PS2の複雑なアーキテクチャが開発者にとって大きな障壁となりました。グラフィックスライブラリの不足や情報不足により、開発に苦労する中小規模の開発会社も少なくありませんでした。

一方、ゲーム内容においては、多様なジャンルの作品が登場しました。アクションゲームでは、『リッジレーサーV』、『ストリートファイターEX3』、『エターナルリング』などが発売されました。シミュレーションゲームでは、『決戦 -KESSEN-』や『A列車で行こう6』、SCEオリジナルタイトルである『ファンタビジョン』などが、PS2ならではの機能を活かした作品として評価されました。

コーエーの『真・三國無双』は、当初対戦型格闘ゲームの続編として企画されましたが、PS2の性能を活かし、多数の敵をなぎ倒す一騎当千のアクションゲームとして生まれ変わりました。口コミで人気が広がり、「無双」というジャンルを確立するに至りました。また、バンダイの『機動戦士ガンダム』は、PS2の描画処理能力を活かした3DCGやアニメーション演出が話題を呼び、発売前から注目を集めました。

スポーツゲームでは、スクウェアの『劇空間プロ野球 AT THE END OF THE CENTURY 1999』が、実写と見紛うリアルなグラフィックで話題となりました。コナミとの独占契約問題で発売が遅れたものの、約60万本を売り上げました。

2001年

2001年には、カプコンの『鬼武者』がPS2初のミリオンセラーを達成しました。俳優の金城武を起用したことでも話題を呼びました。また、『デビルメイクライ』は、スタイリッシュなアクションで新たなジャンルを確立し、海外でも高い人気を博しました。

SCEの『グランツーリスモ3 A-spec』は、発売からわずか数日で国内出荷100万本を突破し、全世界で600万本を売り上げました。また、『蚊』は、蚊になって血を吸うというユニークな内容で、バカゲーとして知られるようになりました。

セガがサードパーティとして参入し、『クレイジータクシー』と『Rez』を投入しました。

『ファイナルファンタジーX』がPS2初のダブルミリオンを達成し、Playstation Awards 2002のグランプリを受賞するなど、ヒット作が続出しました。また、『メタルギア ソリッド 2 サンズ・オブ・リバティ』は、新たな主人公雷電が登場し、全世界で450万本を売り上げました。

コナミの『プロ野球JAPAN2001』は、後のプロ野球スピリッツシリーズのルーツとなりました。

PS2とインターネットの接続を模索する動きもあり、通信事業者などが関連商品やサービスを提供しました。KDDIは多人数対戦ゲーム用ネットワークサービス「マルチマッチング」を開始し、異機種間通信対戦を実現したソフトも登場しました。

iモードとの連携機能を付与したソフトや、USBモデムを介した電話回線による通信対戦を実現したソフトも登場しました。企業がイントラネット構築のためにPS2を配布する事例もありました。

ソニーは低品質なゲームを締め出す方針を打ち出しました。ディースリー・パブリッシャーは、低価格ソフト「SIMPLE2000」シリーズを展開しました。

2001年12月には、香港、シンガポール、マレーシア、タイでPS2が発売されました。

2000年には122タイトル、2001年には228タイトルが発売されました。

PS2の初期は、技術的な課題や試行錯誤がありましたが、数々の名作が生まれ、ゲーム業界に大きな影響を与えた時代でした。

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