PlayStationのゲームタイトル一覧 (1996年)

PlayStationのゲームタイトル一覧 (1996年)

1996年は、PlayStationがゲーム業界に大きな影響を与えた年として記憶されています。全415タイトルが発売され、多様なジャンルのゲームが登場し、PlayStationの地位を確立しました。ここでは、その中でも特に重要な出来事と代表的なゲームについて詳しく解説します。

発売ソフトの形態・変遷

1996年2月、スクウェア（現スクウェア・エニックス）が『ファイナルファンタジーVII』をPlayStation向けに展開することを発表しました。これは、長年任天堂ハード向けにソフトを供給してきたスクウェアの大きな方針転換であり、業界に衝撃を与えました。この決断は、PlayStationの勢いを加速させる大きな要因となりました。

また、スクウェアの出資により、ゲームソフトをコンビニエンスストア向けに卸すデジキューブが設立され、PlayStationは新たな販路を開拓しました。これにより、ゲームソフトがより手軽に購入できるようになり、PlayStationの普及に貢献しました。さらに、同年夏に発売された『トバル No.1』には『ファイナルファンタジーVII』の体験版が同梱されており、大きな話題を呼びました。

代表的なゲーム

バイオハザード

春休み期間中にカプコンから発売された『バイオハザード』（1996年3月22日発売）は、そのリアルな描写と恐怖を煽る演出で口コミで話題となり、サバイバルホラーというジャンルを確立しました。このゲームは、その後のホラーゲームに大きな影響を与え、金字塔として知られています。

太陽のしっぽ

アートディンクから発売された『太陽のしっぽ』（1996年4月26日発売）は、原始人の生活を疑似体験するというユニークなゲームデザインが話題を呼びました。その斬新なアイデアは、他のゲームにはない独特な体験を提供し、多くのプレイヤーを魅了しました。

刻命館

コーエーテクモゲームスから発売された『刻命館』（1996年7月26日発売）は、自分の屋敷に罠を仕掛けて来訪者を陥れるというゲームデザインが、後世の同ジャンルのゲームに影響を与えました。その独創的なゲーム性は、多くのプレイヤーに衝撃を与え、新たなゲームの可能性を示しました。

クラッシュ・バンディクー

SCE（現ソニー・インタラクティブエンタテインメント）から発売された『クラッシュ・バンディクー』は、日本版のプロデューサーとして起用された吉田修平氏のローカライズ戦略と、子供をメインターゲットにした広報活動が功を奏し、大ヒット作となりました。このゲームは、PlayStationの代表的なキャラクターゲームとして、多くの人に愛されています。

パラッパラッパー

同時期に発売された『パラッパラッパー』は、紙のように薄いキャラクターがラップで対決するという内容で、音楽ゲームというジャンルの基礎の一つとなりました。その斬新なゲームシステムとユニークなキャラクターは、多くのプレイヤーを魅了し、音楽ゲームの可能性を広げました。

ワイルドアームズ

1996年12月20日に発売された『ワイルドアームズ』は、西部劇風の世界観を舞台としたRPGで、ゲームクリエイターの金子彰史氏による物語やセリフ回し、なるけみちこ氏による美しい音楽が話題を呼びました。また、同作は当時としては珍しく、セーブデータを製品版に引き継げる体験版も用意されていました。このゲームは、その独特な世界観と感動的なストーリーで、多くのファンを獲得しました。

1996年は、PlayStationがゲーム業界において確固たる地位を築いた年であり、数々の名作が生まれた年でもありました。これらのゲームは、PlayStationの歴史を語る上で欠かせない存在であり、今もなお多くの人々に愛されています。

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