Pliːzのオールナイトニッポン

Pliːzのオールナイトニッポン

『Pliːzのオールナイトニッポン』は、ニッポン放送で1988年7月1日から1989年9月29日まで放送されたラジオ番組です。ロックバンドPliːz（今西一晃、塚本俊彦、野中則夫、堀川篤一、鈴木英利、柳和秀）がパーソナリティを務め、毎週金曜日の深夜27:00から29:00に放送されていました。

概要

Pliːzは、番組開始の約3週間後にメジャーデビューを控えており、番組は彼らのデビュー直前からスタートしました。メンバー全員が出演し、関西出身者が多かったことから「関西弁まる出しの深夜放送」と紹介され、お笑い芸人のようなノリが特徴でした。

しかし、お笑い要素だけでなく、世の中の真面目な話題を取り上げてトークも展開していました。オープニングテーマ曲には、REOスピードワゴンの『涙のレター』が使用されていました。

番組内のコーナーは、開始と終了のタイミングが曖昧で、入れ替わりが激しかったと言われています。

1988年11月11日の放送では、翌日の『オールナイトフジ』初出演に向けて、「リーダーの今西が鼻をつまんだら、他の五人は頭をかく」というパフォーマンスを約束。失敗した場合は「全員パンツ一枚で放送する」と宣言しましたが、結局失敗し、翌週の放送は公約通りパンツ一枚で行われました。

最終回は『オールナイトニッポン卒業記念 FINAL LIVE』と題し、リスナー50人を招待して音楽ライブを交えた生放送を実施。「出前ライブ」や「君も作詞家」などのコーナーから生まれた曲も演奏されました。会場に来られなかったリスナーのために、ニッポン放送玄関前からの生中継も行われました。また、「心の扉」コーナーで共演していたニッポン放送アナウンサーの桜庭亮平も駆けつけました。エンディングでは、メンバー全員がスタジオに戻り、最後のメッセージを伝えました。

主なコーナー・企画

出前ライブ（一丁目ライブ）

Pliːzのメンバーがリスナーの依頼に応じて、様々な場所に“出前ライブ”に出向くコーナー。銭湯の女湯や廃校予定の高校などでライブを開催しました。

俺って小市民

嘉門達夫と小倉久寛の楽曲『小市民』が話題になっていたことから生まれたコーナー（1988年中に終了）。

なんだかな

リスナーから街で見かけた変な人や出来事などを募集して紹介するコーナー（1988年中に終了）。

居留守番電話グランプリ

留守番電話のメッセージを面白おかしく演じるコーナー。

助格ここ一番

TBSの時代劇『水戸黄門』に関するリスナーの疑問や指摘を紹介するコーナー。

君も作詞家

リスナーが作ったユニークな歌詞を募集し、実際に歌を作るコーナー。『合成着色料の歌』などが生まれました。

家族の極芸

リスナーの家族や親族が持つすごい特技を紹介するコーナー。嘘のネタもOKとされていました。

CM前の青春スケッチ

メンバーが一人ずつ真面目な話を語るコーナー。

心の扉

日常会話に隠された心の奥底を暴くラジオドラマ形式のコーナー。ニッポン放送アナウンサーの桜庭亮平も出演しました。

春だ!クラスだ!霊感変態しりとり

リスナーがクラス単位でネタを投稿し、メンバーが対決形式で勝敗を決めるコーナー。

もみじうらない

エンディング前に行われたコーナー。塚本俊彦が「ルネモミジダールもとつか」として、構成作家と共にニッポン放送の屋上で上半身裸になり、背中に浮かび上がった指の跡で運勢を占いました（冬期限定）。

番組１周年記念大ロゴ企画

1989年8月21日の日本青年館での初ホールコンサートを記念して、リスナーからのはがきで「祝 Pliːz ANN」の文字を作り、会場の階段を飾る企画を実施しました。

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