Power Macintosh 8100

Power Macintosh 8100：詳細な解説

Power Macintosh 8100は、Appleが設計・製造し、1994年3月から1995年8月にかけて販売したパーソナルコンピュータです。本記事では、Power Macintosh 8115、Workgroup Server 8150についても解説します。

Power Macintosh 8100の位置づけ

Power Macintoshファミリの初代ハイエンドモデルとして登場しました。従来のMacintosh Quadra 840AVユーザー向けには、ロジックボード交換によるアップグレードサービスがAppleから提供されました。

ハードウェアの特徴

CPUアーキテクチャの移行と、それに伴うプロセッサダイレクトスロットの採用が大きな変更点です。Quadra用拡張ボードや周辺機器との互換性を重視した仕様となっています。

CPU

PowerPC 601の80MHz版を搭載し、その後1994年11月には601+(601v)の110MHz版（AVモデルなし）が追加されました。1995年1月には、旧601モデルに代わり、601+の100MHzモデルに移行しました。

601 Processor Direct Slot

8100AV仕様にはアナログビデオ入力/出力カードが、非AV仕様にはビデオグラフィック出力ボードが搭載されています。

NuBusスロット

Quadraから引き続き3基装備されています。

RAM

Quadraと同様に72pin SIMMに対応していますが、2枚セットでの増設が必須となりました。

筐体

基本的にQuadra 840AVや800と同様のデザインですが、内蔵CD-ROMドライブがトレイローディング式になったことで、外観上の識別点となっています。

ソフトウェアの互換性と課題

同世代のPower Macintoshファミリと同様に、Mac 68Kエミュレータによって旧ソフトウェアとの互換性を確保しています。しかし、PowerPCネイティブへの最適化がOS自体も含めて遅れたため、Power Macintosh 8100の潜在能力を十分に発揮できない時期が続きました。

モデル一覧

1994年3月14日発表:
Power Macintosh 8100/80
Power Macintosh 8100/80AV
1994年4月25日発表:
Workgroup Server 8150
1994年11月3日発表:
Power Macintosh 8100/110
1995年1月3日発表:
Power Macintosh 8100/100
Power Macintosh 8100/100AV
1995年2月23日発表:
Power Macintosh 8115/110 (米国では未販売)
1995年4月3日発表:
Workgroup Server 8150/110

参考文献

Power Macintosh 8100 - apple-history.com
Power Macintosh 8100 - Low End Mac
* Power Macintosh 8100/80 、 8100/80AV 、 8100/100 、8100/100AV 、8100/110、8115/110 - EveryMac.com

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