『Progress』
『Progress』は、
音楽プロデューサーの
武部聡志が中心となり、2006年に活動を開始した音楽ユニット、kōkua(コクア)にとって初のオリジナル
アルバムです。
2016年6月1日に、
SPEEDSTAR RECORDSよりリリースされました。
kōkuaは、もともとNHKのドキュメンタリー番組「
プロフェッショナル 仕事の流儀」の主題歌を制作するために、2006年1月に結成されました。そして、番組の顔ともいえる楽曲「Progress」が誕生しました。
その後、グループは一時的なプロジェクトという側面が強かったのですが、番組の放送開始10周年を記念した番組のために、2015年11月2日にメンバーが再び集結し、新たに「夢のゴール」という楽曲を生み出しました。そして、この最初の
アルバムは、kōkuaの結成からちょうど10年という記念すべき年に発表されることとなりました。
本作の制作にあたっては、ボーカルの
スガシカオが中心的な役割を担いつつも、他のメンバーである
武部聡志、
小倉博和、
根岸孝旨、
屋敷豪太の各々も、楽曲提供や編曲、プロデュースといった様々な形で主導権を握る楽曲が収録されています。これは、プロデューサーである
武部聡志が愛聴するイエスの
アルバム『Fragile』にヒントを得た構成であり、バンド全体で演奏する楽曲と、メンバーそれぞれが単独で手がけた楽曲とが混在しています。このような構成には、ライブパフォーマンスで各メンバーの個性をより際立たせるという意図も込められています。
また、kōkuaの最大の特徴である5人組のバンドサウンドを純粋に追求するため、本作のレコーディングにおいては外部からゲストミュージシャンを一切招かず、メンバー自身の手によってすべての演奏が行われています。このこだわりが、
アルバム全体に統一感とメンバー間の緊密な音楽的繋がりをもたらしています。
アルバムには、kōkuaの始まりである「Progress」や、10周年を記念して制作された「夢のゴール」といった番組関連曲に加え、メンバーの個性が光る多彩な楽曲が収められています。収録曲は以下の通りです。
夢のゴール
作詞・作曲:
スガシカオ、編曲:
武部聡志・
小倉博和
NHK総合「
プロフェッショナル 仕事の流儀」挿入歌、田島ルーフィングCMイメージソング
幼虫と抜け殻
作詞・作曲:
スガシカオ、編曲:kōkua
砂時計
作詞・作曲:
スガシカオ、編曲:kōkua
1995
作詞:
スガシカオ、作曲・編曲:
屋敷豪太
BEATOPIA
作曲・編曲:
武部聡志
Blue
作詞・作曲:
スガシカオ、編曲:kōkua
Stars
作詞・作曲:Mick Hucknall、日本語詞:
スガシカオ、編曲:kōkua
道程
作詞・作曲・編曲:
小倉博和
kōkua's talk 2
作詞:
スガシカオ、作曲・編曲:
武部聡志
黒い靴
作詞:
スガシカオ、作曲・編曲:
根岸孝旨
NHK BS プレミアムよるドラマ「ふれなばおちん」主題歌
私たちの望むものは
作詞・作曲:
岡林信康、編曲:kōkua
Progress
作詞・作曲:
スガシカオ、編曲:
武部聡志・
小倉博和
* NHK総合「
プロフェッショナル 仕事の流儀」主題歌
kōkuaの音楽的な歩みと、メンバーそれぞれの卓越した技量が凝縮された、聴き応えのある作品となっています。